中東アデン湾でタンカーが一時拿捕されるも米軍艦対応で無事

中東アデン湾でタンカーが一時拿捕されるも米軍艦対応で無事

またしても中東を航行するイスラエル関連の商船が武装勢力によって一時拿捕される事件が発生。

2023年11月26日、アラビア半島とソマリア半島に挟まれたエデン湾を航行していたケミカルタンカー「CENTRAL PARK」が一時、武装勢力に拿捕された。報道されている情報によると、拿捕されたケミカルタンカー「CENTRAL PARK」からの救難信号に応答した米海軍のミサイル駆逐艦「メイソン」（USS Mason）が対応し、現在は解放されて安全な状態にあるという。

ケミカルタンカー「CENTRAL PARK」には貨物としてリン酸が積まれており、乗組員22人が乗船していましたが全員無事。

　ケミカルタンカー「CENTRAL PARK」

船名	CENTRAL PARK
総トン数	12,145トン
載貨重量トン	19,998トン
長さ	145ｍ
幅	24ｍ
船籍	リベリア
建造年	2015年

　米海軍のミサイル駆逐艦「USS Mason」

船名	USS Mason
排水トン数	9,648トン
長さ	155.3ｍ
幅	20.1ｍ
最大速力	31ノット
建造年	2003年

標的の理由はイスラエルの Ofer 一族が所有する運航会社

ケミカルタンカー「CENTRAL PARK」は日本の船級協会である日本海事協会（ClassNK）で船級登録されています。登録されているRegister of Shipの情報を照会すると船主および運航会社について以下のように記載されていました。

報道されている情報によると、Manager（運航会社）として記載されているZODIAC MARITIME LIMITEDは、ロンドンに本社を置く国際船舶管理会社でイスラエルの Ofer 一族が所有しているという。

最近起きたイラン製とみられる無人ドローンによる攻撃を受けたコンテナ船「CMA CGM SYMI」もイスラエルの Ofer 一族が関係する運航会社が標的の理由となっていました。

イスラエル関連の商船を標的にした事件