高さ318m、主塔上部のタワークレーンを解体する方法

高さ318m、主塔上部のタワークレーンを解体する方法 建設機械・機器
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高さ318m、建設用に設置した主塔上部のタワークレーン

トルコのマルマラ海とエーゲ海を結ぶダーダネルス海峡に架かる「チャナッカレ1915橋」。2本の主塔の高さは318m、主径間の支間は2,023m。日本の明石海峡大橋(主径間1,991m)よりも32m長く、世界でもっとも主径間の長い吊橋。

高さ318mという目のくらむ高さに橋の建設用として設置されているLiebherrのタワークレーン「357 HC-L」。建設作業が終わったあと、どのようにして解体しているのか気になるところ。その解体の様子をLiebherrがYouTubeに投稿していたので紹介。

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主塔上部のタワークレーンを解体する方法

高さ318mの主塔上部に設置されているタワークレーンの解体方法。

日本国内でも高層ビルの建設などでおこなわれているタワークレーンの解体と同じように、解体するための別クレーンを設置して解体がおこなわれたようです。

なので、まずは解体するタワークレーンを使用して少し小さなクレーンを組み立てる作業から始まる。

タワークレーン解体用のクレーン「200 DR」を組立

タワークレーンのクライミングダウン

次に、撤去するタワークレーンをクライミングダウンする作業。

クライミングダウンさせるための部材を自身のクレーンで取り付けた後、タワー部分を1スパンずつ撤去。横に組み立てたクレーン「200 DR」の揚程で作業ができる高さまでタワークレーンのベース部分を降下させていきます。

タワークレーンの解体

ここからやっと、タワークレーンの横に組み立てたクレーン「200 DR」が登場。

タワークレーンのブーム、ベース、タワーなどすべてを解体して、橋の橋面上までおろしていきます。そして、タワークレーンの解体は完了。残っているのは解体用に組み立てたクレーン「200 DR」のみ。

タワークレーンの解体が完了した状態
出典:YouTube | Liebherr

クレーン「200 DR」の解体

タワークレーン解体に使用したクレーン「200 DR」を解体。

動画では切り離したブームを解体している自身のクレーンにより吊り下ろしていく作業の様子が紹介されていました。これはなかなか面白い解体方法。

この方法でどこまでクレーン「200 DR」の解体が進められるのかワクワクしながら動画を見ていましたが、次の瞬間には主塔上部がキレイになっていて作業が完了。そして、動画も終了。えっ!?

最後、どうやって残りの部分を解体したのかについて動画はありませんでしたが、概要欄で以下のような説明。

only their substructure and tower were lowered from the py­lons with the help of another small auxiliary crane.

(下部構造と塔だけが、別の小さな補助クレーンの助けを借りて塔から降ろされました。)

YouTube | Liebherr – Dismantling the HC-L cranes with our Derrick crane at the 1915Canakkale Bridge

確かに、クレーン「200 DR」のブーム解体をおこなう場面には小さな黄色いクレーンのようなものが映っていました。あの小さなクレーンでは橋面上に部材を下ろす動作くらいしか出来ないように見える。残り部分の解体方法も気になります。

タワークレーン撤去が完了した「チャナッカレ1915橋」
出典:YouTube | Liebherr
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すべての作業が超高所作業

動画の作業全般、すべてが高さ300mという超高所作業。特にブーム解体時の様子は見ているだけでもかなり恐怖が伝わってきます。解体手順を間違えると部材の落下やクレーンの転倒など死に直結するような作業ばかり。緊張感がある中で作業をおこなう方々には感服。

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LiebherrのYouTube動画

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