バーレーンの港内で英国の掃海艇が機雷掃討艇に衝突
バーレーンのハリファ・ビン・サルマン港(KHALIFA BIN SALMAN PORT)でイギリスの掃海艇が機雷掃討艇に衝突する事故が発生。
Xに投稿された事故の瞬間を映す動画をみると、停泊している船舶に向かってイギリス海軍が運用するハント級掃海艇「HMS Chiddingfold」が後進し、そのまま衝突。停泊していたのはサンダウン級機雷掃討艇「HMS Bangor」で、衝突により船体は破損し、大きな穴が空いているのが確認できる。
「HMS Bangor」の破損した船体部分を見ても分かるように船体材質は鋼製ではない。機雷の掃海という任務の特性上、感応機雷の触雷を避けるために船体材質は非磁性化が求められ、FRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)製が採用されているそうです。
衝突により船体が破損した機雷掃討艇「HMS Bangor」
ハント級掃海艇「HMS Chiddingfold」(M37)
船名 | HMS Chiddingfold |
排水トン数 | 750トン |
長さ | 60m |
幅 | 9.8m |
速力 | 17ノット |
建造年 | 1984年10月 |
サンダウン級機雷掃討艇「HMS Bangor」(M109)
船名 | HMS Bangor |
排水トン数 | 600トン |
長さ | 52.5m |
幅 | 10.9m |
速力 | 13ノット |
建造年 | 2000年7月 |
イギリス海軍は事故調査を開始、けが人はいない
(翻訳)
作戦司令官エドワード・アールグレン大英海軍少将の声明「バーレーン港で2隻の掃海艇の間で起きた最近の事件を承知している。まず第一に、幸いにもこの衝突では誰も負傷しなかったことを強調したい、しかし、ある程度のダメージは受けた。
なぜこのようなことが起こったのかはまだ解明されていません。 当社は従業員を最高の基準に合わせて訓練し、機械の安全基準を厳格に実施していますが、残念ながらこの種の事故が依然として発生する可能性があります。 完全かつ徹底的な調査がすでに進行中であり、さらなる事件を防ぐ可能性のある手順の変更が迅速に実施されることを保証します。 それまでの間、英国はこの地域の商船の安全を確保する上で重要な役割を果たし続けるだろう。」
X | Royal Navy(@RoyalNavy)
Royal Navy(イギリス海軍)はXへ投稿し、バーレーンで起きた衝突事故について把握しており、事故原因の調査がすでに開始されていることを明らかにしています。そして、衝突事故により船体は損傷したものの、負傷者はいなかったと述べている。
【動画】衝突事故の瞬間
https://t.co/m1KMgNLhtt pic.twitter.com/2ZauWyBacw
— fill your boots (@MilitaryBanter) January 19, 2024
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