韓国で乗員乗客267人を乗せたフェリーが座礁、約6時間後に離礁

韓国で乗員乗客267人を乗せたフェリーが座礁、約6時間後に離礁 事件・事故
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韓国で乗員乗客267人を乗せたフェリーが座礁、約6時間後に離礁

2025年11月19日現地時間20時ごろ、韓国南西部の全羅南道新安郡でフェリー「QUEEN JENUVIA II」(全長169.9m)が無人島に座礁する事故発生。

フェリー「QUEEN JENUVIA II」は、済州港を出港して木浦港へ向かって航行中に座礁。事故当時、船には乗客246人、乗員21人の合わせて267人が乗船しており、重傷者はでなかったものの乗客27人が頭痛や腰痛などの軽傷を負い、病院に搬送された。その他の乗客も韓国海洋警察の救助艇などを通じて全員が座礁したフェリーから救助。事故後の対応は迅速で最初の救助船は20分以内に到着し、23時15分ごろ(事故発生から約3時間後)までに乗客全員が避難したという。

座礁したフェリー「QUEEN JENUVIA II」を離礁させるため、複数のタグボートが現場へ投入され、日付が変わった11月20日02時35分ごろ、深夜の満潮時刻に合わせて離礁に成功。座礁による大きな船体損傷や浸水が確認されなかったことから、20日05時44分ごろ自力航行で木浦港へ入港。

自動操舵で携帯電話を見ていたことが座礁原因とみられている

フェリー「QUEEN JENUVIA II」が座礁した周辺海域をGoogleマップで見てみると、大小いくつかの島々が点在している。さらに事故海域は沿岸旅客船の航路が密集する狭い水路となっており、韓国海洋警察はフェリーの変針が遅れたことで事故が起きたとみている。

事故当時、操舵室にいた一等航海士が携帯電話を見ていたため、自動操舵から手動に切り替える操作が遅れたことが海洋警察の捜査で判明。一等航海士は当初、操舵機が動かなかったと虚偽の説明をしていましたが、現在は「携帯電話でニュースを見ていた」と容疑を認めている。

韓国海洋警察は一等航海士と操舵手を重過失致傷の疑いで拘束したという。

フェリー「QUEEN JENUVIA II」

フェリー「QUEEN JENUVIA II」
出典:SEAWORLD EXPRESS FERRY
船名QUEEN JENUVIA II
総トン数26,546トン
載貨重量トン数6,499トン
長さ169.9m
26m
深さ14.45m
旅客定員1,010人
速力23ノット
船籍韓国
建造年2021年11月
Korean Register(韓国船級協会)に登録されているフェリー「QUEEN JENUVIA II」の情報
  • Owner(船主):KOREAN COSTAL FERRY S.A.
  • Manager(運航会社):SEAWORLD EXPRESS FERRY CO., LTD.
  • Shipbuilder(建造):HYUNDAI MIPO DOCKYARD CO., LTD.
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