中国で6.2MWの半潜水型浮体式洋上風車「扶摇号」(fu yao hao)が設置されました。浮体式風車としては中国国内最大。
6.2MW浮体式風車「扶摇号」

中国国内最大の6.2MW浮体式風車「扶摇号」は、2019年1月に開始された “海上浮式风电装备研制” と呼ばれる「洋上浮体式風車機器開発」プロジェクトで開発された実証実験機。
6.2MW浮体式風車「扶摇号」の概要
- 設置位置:広東省 湛江市 徐聞県 前山鎮羅斗沙海域、平均水深65m
- 浮体形状:半潜水型の浮体式風車、全長72m、幅80m、深さ32m
- 係留:3×3、9点のチェーン、反力は杭を打設
- 風車:中国海装H152-6.2MW、ローター直径 152m、ブレード長さ 74m、ハブ高さ 96m
設計のコンセプトとして、水深50m以上、潮流3.5m/秒(7ノット)以上、100年に1度の海象にも耐えるという構造になっているそうです。
「扶摇号」の建造
浮体部分の建造
浮体部分は中国の広州市にある中船黄埔文沖船舶で建造。

風車搭載
進水させた浮体部分に風車を搭載



設置海域へ曳航

係留用の杭を打設
打設した係留用の杭は、直径3.75m、長さ113m、重量430トン。
作業しているクレーン船は恐らく3,000トン吊り「宇航起重3000」。

設置完了

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