オランダ洋上風力に中部電力が直接出資によりプロジェクトへ参画
2024年2月2日、中部電力はオランダの洋上風力発電プロジェクトへ直接出資して参画することを発表しました。オランダ沖で「Hollandse Kust West VI」の開発を進めるShellとEnecoで構成される合弁会社Ecowendeの株式について、Enecoが保有する株式の一部を取得する株式譲渡契約を締結したという。
Enecoは、三菱商事(80%)と中部電力(20%)が2020年に買収したオランダのエネルギー企業なので、これまでも中部電力はプロジェクトに関わっていたようですが、海外の洋上風力発電プロジェクトに直接出資するのは初めて。
Enecoが保有するEcowendeの株式40%のうち30%を中部電力が保有するという。
企業名 | 取引前 | 取引後 |
---|---|---|
Shell | 60% | 60% |
Eneco | 40% | 10% |
中部電力 | ― | 30% |
中部電力はオランダ洋上風力発電プロジェクトの事業主体に直接出資することで、洋上風力発電設備の建設初期段階から運営に至るノウハウと生態系保護に関する取組みの知見を蓄積し、今後、国内外の洋上風力発電事業で活用していくと述べている。
「Hollandse Kust west VI」の概要
オランダの海岸から約53km沖合に位置する「Hollandse Kust (west) lot VI」エリアに、「V236-15.0 MW」52基を設置する計画で総発電容量は760MW。2026年の運転開始を目指しており、稼働するとオランダで消費される電力需要の約3%に相当するという。
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