インドでコンクリート製のプレキャストセグメント積込中に転倒事故

インドでコンクリート製のプレキャストセグメント積込中に転倒事故 事件・事故
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インドでコンクリート製のプレキャストセグメント積込中に転倒事故

2025年8月26日、インド北部ウッタル・プラデーシュ州プラヤーグラージでコンクリート製のプレキャストセグメントを輸送船に積み込んでいる時にバランスを崩してセグメントが転倒する事故が発生。

SNSに投稿されている事故の瞬間を映した動画を見ると、プレキャストセグメントが積まれている多軸台車を前方で動力車が牽引しているのが確認できる。輸送船の設備とみられるランプウェイを通過して車両が甲板上へ入りきった次の瞬間にプレキャストセグメントが転倒。

輸送船のプレキャストセグメントを積んだ車両すぐ横で誘導している男性が確認できますが、事故による死傷者は報告されていないそうです。車両後方からの映像では、転倒したプレキャストセグメントの拡幅部分が陸上側にいた男性の前に倒れてくる瞬間が映されており、見ててヒヤリとします。

事故で転倒したプレキャストセグメントは、ウッタル・プラデーシュ州プラヤーグラージのガンジス川で建設が進められている6車線の橋で使用される予定だったという。建設プロジェクトは2021年2月に開始され、事業費は1,948億ルピー、日本円に換算すると約3,250億円。当初の予定では、2024年2月に完成するはずだったそうなので建設工程は大幅に遅れている。

事故の原因はいくつかありそうですが、積荷の重量や重心の高さに起因する復原力の低下が船体の安定性欠如につながっているというよりも、プレキャストセグメントを運ぶ台車部分の幅が狭いため、少し船体が傾いただけで不安定になり転倒してしまったように見える。遅延した工程が1つの要因となって事前検討を怠っていた可能性はあるのかもしれません。洋上風力プロジェクトでも長さ100m以上、重量2,000トン以上という巨大なモノパイルをSPMT(自走式多軸台車)で輸送船に積み込む作業がおこなわれています。SNSやウェブ上で見る作業の様子では、いとも簡単そうに見えますが、一歩間違うと今回の事故のような大惨事につながりかねないということを忘れてはならない。

【動画】プレキャストセグメント転倒事故の瞬間

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