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馬毛島で作業中のクレーン船でウインチ破損による事故発生

馬毛島で作業中のクレーン船でウインチ破損による事故発生 事件・事故
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馬毛島で作業中のクレーン船でウインチ破損による事故発生

2023年12月8日午前9時頃、鹿児島県西之表市馬毛島で建設が進められている自衛隊の基地整備事業で作業していたクレーン船のウインチが破損し、作業員が骨折する事故が発生。

報道されている情報によると、事故が起きたのは鹿児島県志布志市に本社を置く株式会社森崎建設工業所有の205トン吊りクレーン船「第六十上英号」。錨を上げる装置と表現されていましたが、クレーン船の船尾にあるアンカーウインチが破損し、壊れた部品の一部の鋼材が作業員に当たったとみられているようです。事故当時、クレーン船の位置を固定する作業をしていたという。

事故を受けて種子島海上保安署は、現場に職員を派遣して事故当時の状況などを調べているそうです。

船名第六十上英号
クレーン能力205トン
長さ48m
22m
深さ3.8m
205トン吊りクレーン船「第六十上英号」
出典:株式会社森崎建設工業
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事故原因の破損したウインチ

海上保安部提供とされている事故原因のウインチ
一般的な通常状態のウインチ
出典:株式会社天草海洋

事故原因とみられるウインチの画像を見るとウインチドラムのワイヤーは乱巻き状態になっており、手動ブレーキが破損していることが分かります。

それなりに年数の経過したウインチのようですが、通常の使用状況で手動ブレーキが破損するというのは少し考えにくい。乱巻きになっているウインチドラムのワイヤーと合わせて考えると事故当時、作業していた海域には周期が長いうねりが入っていてクレーン船の船体が大きく揺れていた可能性が高そう。

作業船での作業可否判断をおこなう時に強風や波高が高い場合は一目瞭然ですが、周期の長いうねりだけが残っている場合は一見すると作業が出来そうに見えることがあります。実際に作業船が海域に到着した時、想像以上の船体動揺に驚くこともあるので、作業可否判断は難しい。今回のウインチ破損につながった要因が何なのか、今のところ分かりません。しかし、設備が破損しても重大事故につながらない工夫は必要と言えそう。

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