ヨーロッパにあるバルト海と北海を結ぶキール運河で運搬船に積まれていたクレーンが橋に接触する事故が発生。橋の損傷具合については調査中で、健全性が確認されるまで車両や自転車及び歩行者の通行は制限されているそうです。
船に積まれたクレーンがHoltenau Bridgeに接触
2022年11月30日の早朝、ドイツのキール運河に架かるHoltenau Bridgeにクレーンを積んだ重量物運搬船「MERI」の積荷のクレーンが接触する事故が発生。重量物運搬船「MERI」はドイツのロストック(Rostock)からキール運河を通ってデンマークのエスビアウ(Esbjerg)に向かっていた。
接触事故による負傷者はいないようですが、接触の衝撃でクレーンのカウンターウェイトが水中に落下したそうです。クレーンに搭載されていたのか、船上にクレーンとは別に積荷として積まれていたのかは不明ですが、衝撃の大きさが分かります。
橋の点検作業は数日かかる可能性があり、今後通行制限が続くようであれば影響が大きくなるかもしれません。
重量物運搬船「MERI」の概要
「MERI」は2012年に建造されたフィンランド船籍の重量物運搬船。長さ105m、幅18m、総トン数3,360トン、載貨重量トン数4,835トン。
船名 | MERI |
船籍 | フィンランド |
長さ | 105m |
幅 | 18m |
総トン数 | 3,360トン |
載貨重量トン数 | 4,835トン |
事故当時に積まれていたクレーンは画像と仕出港がドイツのロストック(Rostock)ということからLiebherrの港湾荷役に使用されるMobile Harbour Craneと推測される。
重量物運搬船「MERI」の航跡
【追記】橋に接触する瞬間の動画
橋に接触する瞬間を捉えた動画が出てきたようです。監視カメラのような定点カメラではなく、人が撮影した映像。この動画を見ると橋の損傷具合が大きいことが伝わってきます。
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