フランスで浮体基礎に8MW風力タービン組み立て完了
フランス南部の地中海に面したフォス=シュル=メール(Fos-sur-Mer)の沖合に建設が進められている浮体式洋上風力パイロットプロジェクト「Provence Grand Large」で、浮体基礎上に1基目の風力タービンを組み立てる作業が完了。
浮体基礎は底面が1辺80mの三角形で高さは45m、重量は約3,000トン。2023年5月に製作していた陸上ヤードから半潜水式バージ「Boa Barge 36」を使用して進水させていた。「Provence Grand Large」では、3基の浮体式洋上風車を設置する計画となっており、引き続き残りの2基についても浮体基礎に風力タービンを組み立てる作業がおこなわれるという。
ブレード取付作業ではクレーン2台使用
浮体基礎に設置するのは、Siemens Gamesaの出力8.4MW風力タービン。フランス北西部のル・アーブル(Le Havre)にあるSiemens Gamesaの工場で製造され、2023年4月に組み立てをおこなうポール=サン=ルイ=デュ=ローヌ(Port-Saint-Louis-du-Rhône)に運ばれていました。
タワー、ナセル、ハブの設置後におこなわれたブレードの取り付け作業では、2台のクレーンを使用して相吊りで設置作業をおこなっています。
専用吊具を使用する方法や地上でハブにブレードを取り付けた状態で大組みしたものを設置する方法など、やり方は色々ありますがそれぞれにメリット・デメリットがあり現場条件や工程、安全、予算などを考慮して選定されていると思われる。
浮体式洋上風力パイロットプロジェクト「Provence Grand Large」
浮体式洋上風力パイロットプロジェクト「Provence Grand Large」は今年中に完成する予定。45,000人の消費電力量に相当する電力を生産する見込み。
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