ドイツ「Borkum Riffgrund 3」1基目の風力タービン設置
First wind turbine installed at Borkum Riffgrund 3, Germany’s largest offshore wind farm
(ドイツ最大の洋上風力発電所、Borkum Riffgrund 3に最初の風力タービンが設置されました)
https://orsted.com/en/media/news/2024/06/first-wind-turbine-installed-at-borkum-riffgrund
2024年6月20日、Ørstedはドイツ沖合の北海で建設を進める洋上風力発電所「Borkum Riffgrund 3」において1基目の11MW風力タービン設置が完了したと発表。
1基目の風力タービンを設置したのは、Seaway7の2,500トン吊りSEP起重機船「Seaway Ventus」。風力タービンの設置作業は「Seaway Ventus」の他にCadelerのSEP起重機船「Wind Osprey」も動員されており、2隻体制で設置が進められています。
「Borkum Riffgrund 3」ではSiemens Gamesaの出力11MW「SG 11.0-200 DD」83基を設置する計画。総発電容量は913MWで2025年に運転開始が予定されている
「Borkum Riffgrund 3」は、同じくドイツ沖の「Gode Wind 3」と並行して建設が進められており、合わせて11MWの風力タービン「SG 11.0-200 DD」を106基設置する計画。
2,500トン吊りSEP起重機船「Seaway Ventus」
中国の招商局重工(CMHI)で建造され、2023年11月に引き渡しがおこなわれたSeaway7の2,500トン吊りSEP起重機船「Seaway Ventus」。メインクレーンにはジブが伸縮するテレスコピッククレーンを採用しており、日本の清水建設が所有する「BLUE WIND」とほぼ同型船。
船名 | Seaway Ventus |
クレーン能力 | 2,500トン |
揚重高さ(2,500トン仕様) | 116.5m |
揚重高さ(1,600トン仕様) | 156.0m |
長さ | 142m |
幅 | 50m |
深さ | 11m |
喫水 | 6.2m |
デッキスペース | 4,600m2 |
レグ長さ | 109m |
最大作業水深 | 65m |
アジマススラスター | 3,500kW×3 |
トンネルスラスター | 3,000kW×3 |
最大航行速度 | 10ノット |
宿泊設備 | 130名 |
DPS | DP2 |
Ørstedは786MWのコーポレートPPAを締結
Ørstedは「Borkum Riffgrund 3」の総発電容量913MWに対して合計786MWのコーポレートPPA(CPPA,Corporate Power Purchase Agreement)を締結している。786MWの内訳はAmazon (350MW)、BASF (186MW)、Covestro (100MW)、Energie-Handels-Gesellschaft/REWE Group (100MW)、Google (50MW)。契約期間は10年から25年。
Amazonが「Moray West offshore wind farm」の発電容量473MWについてCPPA締結
よく読まれている記事