☑【Googleニュース】でも最新記事をチェック出来るよ!

「Orion」による約3,000トンの洋上変電所設置

「Orion」による約3,000トンの洋上変電所設置 洋上風力発電
スポンサーリンク

「Orion」による約3,000トンの洋上変電所設置

商用規模の洋上風力発電所としてはアメリカ初となる「Vineyard Wind 1」で洋上変電所の設置が完了しました。重量約3,000トンのトップサイドを含む洋上変電所の設置をおこなったのは、DEMEの5,000トン吊りクレーンを搭載した自航式クレーン船「Orion」。

DEME Group、LinkedInへの投稿記事

「Orion」による約3,000トンの洋上変電所設置
洋上変電所トップサイドの設置をおこなうクレーン船「Orion」
出典:DEME Group

DEMEはLinkedInへの投稿で洋上変電所の設置に成功したことについて、アメリカでのマイルストーンを達成したと述べ、日付は不明ですがトップサイドを設置した時刻が現地時間の午前5時11分であったことを明らかにした。

投稿記事に添付された画像には太陽を背に洋上変電所トップサイドの設置をおこなうクレーン船「Orion」が映し出され、投稿の文面から後ろの太陽が朝日であることが分かる。沖合の設置場所で朝凪が起きるのか分かりませんが、画像を見る限り海は穏やかで施工的に良い条件のなか作業が順調に進んだことが推測できる。

これまでに公表されていた施工順序では、初回の「Orion」甲板上に積まれた6本のモノパイル設置終了後に洋上変電所の設置に移行するという流れだったので、62本のうち6本の設置が完了していることになる。進捗率約10%、残り56本、まだ先は長い。

スポンサーリンク

「Vineyard Wind 1」の概要

「Vineyard Wind 1」の概要
  • 設置位置:マサチューセッツ州 マーサズ・ヴィンヤード島沖15マイル
  • 発電容量:800MW
  • 風力タービン:GE Haliade-X 13MW、62基
  • 風車基礎:着床式、モノパイル
  • 運転開始予定:2023年
スポンサーリンク

「Vineyard Wind」に関する記事

米国初の大規模洋上風力で風力タービン5基が発電開始
2024年2月22日、商用規模の洋上風力発電所としてはアメリカ初となる「Vineyard Wind 1」で設置完了した風力タービン5基が稼働を始め、送電網への電力供給を開始。
米国洋上風力「Vineyard Wind 1」で発電開始
Avangrid と Copenhagen Infrastructure Partners(CIP)によって事業が進められている「Vineyard Wind 1」で最初の電力が送電網へ供給されました。
沖合のSEP船へ輸送台船でタービン部材を運搬、作業映像公開
アメリカのマサチューセッツ沖で建設が進められている洋上風力発電所「Vineyard Wind 1」。ジョーンズ法により拠点港において米国建造ではないSEP船甲板へタービン部材積み込みが出来ないことから輸送台船を使用した運搬がおこなわれている
「Vineyard Wind」でタービン部材輸送に使用した設備
アメリカのマサチューセッツ沖で建設が進められている洋上風力発電所「Vineyard Wind 1」で風力タービン部材輸送時に使用した設備について、自社機材を納入しているBarge Masterのウェブサイトで施工方法が紹介されていました。
「Vineyard Wind」で1基目の13MW風力タービン設置
2023年10月18日、アメリカのマサチューセッツ沖で建設が進められている「Vineyard Wind 1」で1基目の風力タービン「Haliade-X」設置完了が発表されました。
Haliade-Xを台船運搬、ジョーンズ法のもとタービン設置開始
いよいよアメリカの洋上風力発電所で注目の風力タービン設置が始まる。モノパイル設置とは異なり、ジョーンズ法で規制される風力タービン設置作業ではアメリカ国内の港において国外建造のSEP起重機船による部材の積み込みが出来ないという制限がある。
「Vineyard Wind 1」のナセルがフランスから到着
アメリカ初の商用大規模洋上風力発電所「Vineyard Wind 1」で設置するGE製風力タービン「Haliade-X」のナセルがマサチューセッツ州ニューベッドフォードの港に到着。
米国で近日開始の風力タービン設置、注目のジョーンズ法対策は?
アメリカ初の商用大規模洋上風力として建設が進められている「Vineyard Wind 1」ですが、間もなく風力タービン設置作業を開始する予定となっており、大きな節目を迎えようとしている。
「Orion」による約3,000トンの洋上変電所設置
商用規模の洋上風力発電所としてはアメリカ初となる「Vineyard Wind 1」で洋上変電所の設置が完了しました。重量約3,000トンのトップサイドを含む洋上変電所の設置をおこなったのは、DEMEのクレーン船「Orion」。
Barge Master動作補償プラットフォームの機能を実証
2023年7月3日、Barge MasterはEquinorのプロジェクトにおいて動作補償プラットフォーム「BM-T700」の機能を実証することに成功したと発表。
アメリカの「Vineyard Wind 1」で最初のモノパイル設置
アメリカでは商用規模の洋上風力発電所としては初めてとなる「Vineyard Wind 1」で風力タービン基礎の設置が開始され、設置する62基のうち最初のモノパイル設置が完了しました。
米国初の商用洋上風力でDEMEの「ORION」による基礎設置開始
アメリカ初となる商用規模の洋上風力発電所「Vineyard Wind」で風力タービン基礎のモノパイル設置がいよいよ始まりました。作業を行うのはDEMEが所有する5,000トン吊りクレーン船「ORION」。
「Vineyard Wind 1」の洋上変電所がデンマークを出発
5月25日、デンマークのBladt Industriesの生産拠点からアメリカの洋上風力発電所「Vineyard Wind 1」向けとなる洋上変電所トップサイド、ジャケット、基礎杭が運搬船「GPO AMETHYST」に積み込まれて出港。
米国Vineyard WindにGEのHaliade-X到着
アメリカ マサチューセッツ州のニューベッドフォードに「Vineyard Wind」で設置する最初の GE Haliade-X 風力タービン部材が到着。運び込まれたタワー部材は、今年の夏後半には設置作業が行われる予定。
アメリカ初の大規模洋上風力「Vineyard Wind」でケーブル敷設再開
アメリカ初の大規模洋上風力発電となる「Vineyard Wind 1」の送電ケーブル敷設作業が再開されたようです。再開されたケーブル敷設作業は、陸上から風力タービンを設置するエリアにある洋上変電所を結ぶ送電ラインの中間セクションにあたる部分
EEW SPCが「Vineyard Wind」のモノパイルを製造
ドイツのロストックにあるEEW SPCがアメリカ初の商業規模での洋上風力発電所となる「Vineyard Wind 1」向けのモノパイルを製造。重量は1,895トン、これまでにEEW SPCが製造した中で最も重たいモノパイルになるそうです。
米国特許訴訟でGEに1MW当たり6万ドルの特許使用料を命じる判決
昨年9月に米国連邦裁判所で下されたGEのHaliade-Xについて米国内での製造・販売を禁止するという裁定に関して判決から除外されていた「Ocean Wind 1」の特許使用料について、1MW当たり6万ドルの支払いを命じる判決が下された。
米国初の大規模洋上風力で使用するトランジションピースが完成
アメリカ初の商業ベースでの大規模洋上風力発電所となる「Vineyard Wind 1」で使用する62基のトランジションピースの内、最初の1基目がスペインで製造された。
DEMEが新開発のリフティングデバイスをアメリカの洋上風力で使用
DEMEは、Seaqualizeが開発した「Heave Chief 1100」を使用する契約を行った。アメリカの「Vineyard Wind 1」に従事する設置船に配備。ジョーンズ法により制限を受ける風車機材の輸送船から荷受けする時に使用。
GEが特許侵害によりアメリカでのHaliade-X製造・販売禁止に
SIEMENS GAMESAがGEに対して起こしていたアメリカでの風力タービンの特許裁判でHaliade-Xが米国内での製造・販売禁止。一部、既存のプロジェクトについては特許使用料を支払う事でこれまで通り製造・販売が出来るようです。
DEMEがBarge Masterと提携したフィーダーバージの解決策
2022年5月4日、ベルギーのDEMEグループであるDEMEオフショアUSは、アメリカの洋上風力市場向けにジョーンズ法に準拠したフィーダーバージソリューションのモーション補償技術を開発するために、オランダのBarge Masterと長期的なパートナーシップを発表。
米国初の大規模洋上風力発電所に世界最大風車62基設置
Vineyard Wind 1 project Vineyard Wind 1 project はアメリカ初の商業ベースでの大規模洋上風力発電所。 2023年に電力供給を開始する予定。 発電容量は13MW×62基=806MW 風車はGEの ...
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
世界のサルベージ オペレーション

来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

スポンサーリンク
SEP起重機船 世界ランキング 2023

世界的な再生可能エネルギーへの転換に伴い、洋上風力発電の建設は勢いを増すばかり。
風力タービン設置の専用船ともいうべきSEP起重機船も数多く建造され、大型化する洋上風車に対応するべく既存船アップグレードがおこなわれている。
世界のSEP起重機船56隻のランキングに加えて新造船22隻の建造情報を一覧で紹介。

Crane1000をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました