「Orion」による約3,000トンの洋上変電所設置


出典:Vineyard Wind
商用規模の洋上風力発電所としてはアメリカ初となる「Vineyard Wind 1」で洋上変電所の設置が完了しました。重量約3,000トンのトップサイドを含む洋上変電所の設置をおこなったのは、DEMEの5,000トン吊りクレーンを搭載した自航式クレーン船「Orion」。
DEME Group、LinkedInへの投稿記事

出典:DEME Group
DEMEはLinkedInへの投稿で洋上変電所の設置に成功したことについて、アメリカでのマイルストーンを達成したと述べ、日付は不明ですがトップサイドを設置した時刻が現地時間の午前5時11分であったことを明らかにした。
投稿記事に添付された画像には太陽を背に洋上変電所トップサイドの設置をおこなうクレーン船「Orion」が映し出され、投稿の文面から後ろの太陽が朝日であることが分かる。沖合の設置場所で朝凪が起きるのか分かりませんが、画像を見る限り海は穏やかで施工的に良い条件のなか作業が順調に進んだことが推測できる。
これまでに公表されていた施工順序では、初回の「Orion」甲板上に積まれた6本のモノパイル設置終了後に洋上変電所の設置に移行するという流れだったので、62本のうち6本の設置が完了していることになる。進捗率約10%、残り56本、まだ先は長い。
「Vineyard Wind 1」の概要

- 設置位置:マサチューセッツ州 マーサズ・ヴィンヤード島沖15マイル
- 発電容量:800MW
- 風力タービン:GE Haliade-X 13MW、62基
- 風車基礎:着床式、モノパイル
- 運転開始予定:2023年
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