中国で新たに5,000トン吊りのクレーンを搭載した自航式クレーン船の建造が開始されたようです。2024年2月に完成・引き渡し予定。
5,000トン吊り自航式クレーン船の建造開始
2022年11月15日、中国で5,000トン吊りクレーン船の建造プロジェクトを開始。開始式が行われたのは、江蘇省 南通市 啓東市にある上海振華重工啓東海洋工程股彬有限公司。
建造するクレーン船は長さ215m、幅51.8m、深さ19m、最大喫水14m。固定吊りで最大5,000トン、旋回で3,500吊りのクレーンを搭載し、自航式で設計速力は9ノット。3,000kW(4,079PS)のアジマススラスター×3基、3,000kW(4,079PS)のトンネルスラスター×3基が備えられ、DP1の自動船位保持装置を搭載。
5,000トン吊りクレーン船の用途は、主に洋上風力建設プロジェクト。なかでも想定されているのは10MW以上の風車基礎のモノパイルやジャケットの設置と洋上変電所の設置。
洋上風力向けとしては最大クラス
中国の既存船で5,000トン吊りのクレーンを搭載している自航式のDPS搭載船には「DE HE」(德合)がいますが、主に海底パイプライン敷設を目的として2017年に建造されています。
2019年に完成した「Chuang Li 」(創力)に搭載されているクレーンは4,500トン吊り。
今回建造が開始されたクレーン船のように洋上風力建設を目的として現在、中国で建造中の「Les Alizés」。搭載されているクレーンは同じ5,000トン吊りで世界最大クラス。
出典:Jan De Nul
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