中国の2,500トン吊りSEP起重機船が知らない間に完成してた

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龙源振华陆号(LONGYUANZHENHUA 6HAO)

 ずっと気になっていた中国の2,500トン吊りSEP起重機船「龙源振华陆号」が完成してました。

 わたくしが知る限り、2,500トン吊りはSEP起重機船として世界最大。

順位ranking吊上げ能力lifting capacity船名vessel name画像image
12,500トン龙源振华陆号
(LONGYUANZHENHUA 6HAO)
22,000トン龙源振华叁号
(LongYuanZhenhuaSanHao)
31,600トンAeolus
31,600トンBold Tern
建造中3,000トンVoltaire
(2022年内中完成予定)
建造中3,000トンBoreas
(2024年完成予定)
建造中2,500トンBLUE WIND
(2022年10月完成予定)
SEP起重機船の吊上げ能力ランキング
(画像をクリックするとcrane-vessels.comで画像確認できます)

 現在、日本のJMU呉で建造中の2,500トン吊り「BLUE WIND」が完成時期によってはSEP起重機船で世界最大になるかと思ってましたが、早くて世界最大タイ。

世界で建造中の起重機船

中国船の検索方法

 あまり関係ないですが作業船の検索方法を紹介。

 中国船の建造情報を確認するために最初にするのが船名の特定

 漢字表記の船名を英語表記の船名に変換する時に使用しているのは「書虫ピンイン(pinyin)サービス」というサイト。結構便利です。

 中国語変換サイト:書虫ピンイン(pinyin)サービス

 「龙源振华陆号」を変換すると「long yuan zhen hua liu hao」になります。

「書虫ピンイン(pinyin)サービス」で検索した時の画面

 ただ、この英語表記の船名を「marine traffic」や「fleetmon」などで検索してもヒットしませんでした。英語表記の船名の場合、文字の間にスペースがあったり、なかったり。それだけの差でヒットしなくなります。

「fleetmon」で船名「long yuan zhen hua liu hao」を検索してもヒットしない

 yahooで「long yuan zhen hua liu hao」を検索した時に「shipfix」というサイトで船名がヒットしました。その中に記載してある仕様にIMO番号を発見。

「shipfix」というサイトで船名「long yuan zhen hua liu hao」がヒット

 「marine traffic」や「fleetmon」ではIMO番号からの検索も可能なので、早速検索。

IMO番号とは?

 IMO番号とは、国際海事機関(IMO)が個々の船舶、船舶所有者、船舶管理者に与えられる番号。国際条約(SOLAS)によって海事上の安全、汚染防止及び海事上の詐欺行為の防止を促進させるため規定された。船舶に与えられたIMO番号は廃船になるまで変更されることがなく、所有者や船籍が変更されたとしても変更されない。

 IMO船舶識別番号は”IMO”の3文字に7桁の数字によって構成されている。7桁の数字のうち、前の6桁はランダムの数字で、最後の1桁はチェックディジットと呼ばれる入力誤りなどを検出するために付加される数字である。

 <チェックディジットの計算方法>

 IMO9880453:(9×7)+(8×6)+(8×5)+(0×4)+(4×3)+(5×2)=173

「fleetmon」でIMO番号「9880453」を検索するとヒット

 すると少しだけ違う表記に。船名は「LONGYUANZHENHUA 6HAO」。

 なぜ表記が2種類あるのかは分かりません。登録情報の船名が2種類ある事ってあるんですかね?

坐底式海上风电安装平台

 龙源振华陆号(LONGYUANZHENHUA 6HAO)というSEP起重機船は特殊な自己昇降設備を搭載しています。

 「坐底式海上风电安装平台」を翻訳すると、”坐底式”は座る、”海上风电安装平台”は洋上風力発電設置プラットフォームという意味。なので、「着座式SEP起重機船」という意味になります。

 通常のSEP起重機船は、レグを海底面に下げていき海底面を反力にして自船を持ち上げるという構造。ただ、海底面の地盤状況によってはレグが深く埋まり込み、抜けにくくなるという現象が起こります。実際、中国では2020年7月に1,200トン吊りSEP起重機船「振江(zhen jiang)」でレグが抜けなくなった状態で潮位が上昇し、作業船が浸水するという事故が発生しています。

 「龙源振华陆号」はSEP起重機船が移動する時に、レグが抜けにくくなるという問題を解消するためレグに特殊な構造を採用。

 レグを下げると船体下部が一緒に降下していき、レグの”点”ではなく、船体下部の”面”で海底と接地するという方法。

 残念ながら画像でも詳細はよく分かりませんが、船体下部が降下しているのは分かります。

 完成後の掲載記事が少ないことからみてもうまく動作していない可能性がありますが。今後、作業している記事が出てくれば紹介したいと思います。 

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