マサチューセッツ州で洋上風力向けターミナル建設開始
2024年8月15日、アメリカのマサチューセッツ州エセックス郡にあるセイラムで洋上風力ターミナルの建設に着工する起工式がおこなわれました。旧石油・石炭火力発電所跡地を洋上風力産業向けのターミナルに改造する工事が進められ、2026年に運用を開始する予定。
起工式がおこなわれたセイラム洋上風力ターミナル(Salem Offshore Wind Terminal)は、ニューベッドフォードの港湾拡張に続き、マサチューセッツ州で2番目の洋上風力向け港湾になるという。再開発を管理し、新ターミナルの運営会社であるCrowley Wind Servicesは、マサチューセッツ州を拠点とするDW WhiteとJF Whiteの合弁会をプロジェクトの建設業者に指名したと発表。
セイラム洋上風力ターミナルの建設工事では、重機用のインフラや新しい停泊バースの整備に加え、既存バースのアップグレード、港湾内の浚渫がおこなわれ、ニューイングランドの洋上風力発電所建設および将来的にメイン湾で設置する浮体式風力タービン建設を支援する計画だという。
セイラム洋上風力ターミナル(Salem Offshore Wind Terminal)
マサチューセッツ州エセックス郡のセイラムで建設を開始したセイラム洋上風力ターミナル(Salem Offshore Wind Terminal)はボストンから北東へ約23kmに位置している。
Crowleyのウェブサイトによると、ターミナル開発に向けて42エーカー(約17万m2)の土地を確保。風力タービンの事前組み立て、輸送、部材保管といった物流・運用ターミナルとして洋上風力プロジェクトを支援するという。
「Vineyard Wind 1」で風力タービン設置をおこなうDEMEのSEP起重機船「Sea Installer」がアメリカ到着時、セイラムに入港したことが紹介されていました。少し気になったのは、ターミナル建設予定地の横にヨットハーバーがある上、湾内には無数のプレジャーボートが停泊しているという点。これは、作業船側からすると神経使いそうだし、トラブル頻発で悩みのタネになりそうな予感・・。
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