世界最大の洋上風力発電所「Dogger Bank Wind Farm」で建設始まる

世界最大の洋上風力発電所「Dogger Bank Wind Farm」で建設始まる着床式

 イングランド、ヨークシャーから東へ130km沖合の北海で建設されている世界最大の洋上風力発電所Dogger Bank Wind Farm。最初のモノパイルとトランジションピース設置がDogger Bank Aで行われた。設置を行ったのはDEMEの1,500トン吊りSEP起重機船「INNOVATION」。

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世界最大「Dogger Bank Wind Farm」

 「Dogger Bank Wind Farm」は、Dogger Bank A、Dogger Bank B、Dogger Bank Cという3つのフェーズで開発されている洋上風力発電所。

 それぞれの発電容量は1.2GW、合わせると3.6GW。完成すれば世界最大の洋上風力発電所となる。

概要

 建設される洋上風車は、Dogger Bank Aに95基(13MW)、Dogger Bank Bに95基(13MW)、Dogger Bank Cに87基(14MW)。すべての建設が完了すれば、277基の風車が設置される。最大600万世帯に電力を供給することができるそうです。

Dogger Bank Wind Farmの概要
Dogger Bank A
  • 発電容量:1.2GW、GE Haliade-X 13MW×95基
  • 風車基礎:着床式、モノパイル(最大長さ72m、平均重量1,057トン)
  • 風車タービン設置予定:2023年 春
  • 完成予定:2023年
Dogger Bank B
  • 発電容量:1.2GW、GE Haliade-X 13MW×95基
  • 風車基礎:着床式、モノパイル
  • 完成予定:2024年
Dogger Bank C
  • 発電容量:1.2GW、GE Haliade-X 14MW×87基
  • 風車基礎:着床式、モノパイル
  • 完成予定:2026年

位置図

 設置位置はイングランド、ヨークシャーの東130km沖合にある北海。

 洋上で発電した電力の接続先として、Dogger Bank A と B は、クレイクベック変電所(Creyke Beck substation)に送電、Dogger Bank C は、Teessideにあるラッケンビー変電所(Lackenby Substation)に送電される。

最初のモノパイルとトランジションピース設置

最初の風車基礎を設置するSEP起重機船「INNOVATION」
出典:SSE

 最初に設置されたのは、Dogger Bank Aのモノパイルとトランジションピース。設置を行ったのはDEMEが所有する1,500トン吊りSEP起重機船「INNOVATION」。

 Dogger Bank A,B,C 全ての風車基礎設置を請け負っているのはSeaway 7。

Seaway 7のプレスリリース

Seaway 7 Awarded the Third Phase of the Dogger Bank Development | 12 Nov 2021

(Seaway7がドッガーバンク開発の第3フェーズを受注 | 2021年11月12日)

プレスリリース | Seaway 7
当初は「Alfa Lift」の予定だった

 当初の予定だと、Dogger Bank Wind Farmでの風車基礎の輸送と設置は、Seaway 7が中国で建造中の「Alfa Lift」で行うつもりだった。順調に建造が進めば2022年初頭に完成する予定でしたが、2021年10月にクレーンに関する事故があり、2023年後半に納期延期。

 「Alfa Lift」は、3,000トン吊りクレーンを搭載した自航式クレーン船。さらに半潜水式という奇抜なスペックを持つクレーン船。

上部の風車本体設置は2023年から

 上部の風車本体の輸送と設置は、3つのフェーズすべて「Jan De Nul」が請け負っている。

JAN DE NUL SIGNS CONTRACT WITH DOGGER BANK WIND FARM | 6 August 2020

(JAN DE NULがドッガーバンク風力発電所と契約を結ぶ| 2020年8月6日)

Jan De Nul signs contract with Dogger Bank Wind Farm | Jan De Nul

JAN DE NUL SIGNS THIRD CONTRACT WITH DOGGER BANK WIND FARM | 12 July 2021

(JAN DE NULがドッガーバンク風力発電所との第3契約に署名| 2021年7月12日)

Jan De Nul signs third contract with Dogger Bank Wind Farm | Jan De Nul

 Dogger Bank Wind Farmで、13MW及び14MWの風車本体の設置を行うのは3,000トン吊りSEP起重機船「Voltaire」。2022年内には完成予定なので、2023年からの風車本体設置に間に合います。「Voltaire」の初仕事がDogger Bankになるんでしょうね。

 SEP起重機船として3,000トンのクレーン能力は世界一。世界最大のSEP起重機船で世界最大の洋上風力発電所を作ることになります。

洋上変電所

タイで製作されたDogger Bank Aの洋上変電所
出典:Aibel

 Dogger Bank Aに設置する洋上変電所は、タイにあるaibelのヤードで製作。重量物運搬船「BigLift Baffin」に搭載して、ノルウェーのaibelのヤードに運搬。ここで最終的な組立が行われる予定で、2022年後半には完了する見込み。現地への出航予定は2023年春。なので、設置はそれ以降ですね。

洋上変電所の設置はSaipem 7000の予定

 Dogger Bank A,B 2つの洋上変電所の輸送と設置は、14,000トン吊りのクレーン船「Saipem 7000」で行われる予定。

 洋上変電所の重量は、基礎ジャケットが2,900トン、トップサイドは8,500トン。

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