住友商事と日揮が浮体式洋上風力のサプライチェーン構築に向け合意
2024年7月31日、住友商事と日揮は浮体式洋上風力発電事業領域での浮体構造部材の詳細設計・製造・納入における協業可能性の検討に関して合意したと発表。浮体部材のサプライチェーン構築に向け、生産・供給体制の「低コスト化」「効率化」「量産化」を目指し、協業可能性を検討するという。
浮体式洋上風力市場のボトルネック解消に向けた浮体部材の技術開発
住友商事と日揮、浮体式洋上風力発電のサプライチェーン構築に向け合意
~洋上風力発電業界のボトルネックを解消し、脱炭素社会の実現に貢献~出典:https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/topics/2024/group/20240731
住友商事はプレスリリースの中で、世界における浮体式洋上風力発電の発電容量が2022年の約0.2GWから2050年には269 GWへ拡大する見通しであるというDNVのデータと2050年には年間約800基の新規建設が予測されているという数値を挙げ、風力タービンの大型化に対応した浮体部材の開発が求められていることを強調。浮体部材の技術開発は発展途上であり、サプライチェーンもまだ構築されていないことから増え続ける洋上風車の需要に対して浮体部材の供給が追い付かないことが、浮体式洋上風力発電の市場拡大に向けたボトルネックになる述べています。
住友商事は、長崎県西海市江島沖における発電事業コンソーシアムの代表企業として名を連ねているほか、重量物運搬船の保有会社(オランダ)や、建設中の風車に技術者や資機材を送る船保有・運行会社(ノルウェー)への出資をおこなうなど、洋上風力発電分野に積極的に投資していることに加え、住友商事グループの株式会社大島造船所とも、造船用大型設備および造船業で培った量産技術の浮体構造物製造への活用を視野に協議を進めているという。
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