「Dogger Bank B」洋上変電所ジャケット設置
Heerema Marine Contractorsの14,200トン吊りクレーン船「Thialf」がイングランド沖合で建設中の「Dogger Bank B」洋上変電所ジャケットを設置しました。
先日、バルト海から戻った「Thialf」は「Dogger Bank A」の洋上変電所設置も行っています。
洋上変電所のジャケットを固定する基礎杭の長さは不明ですが、「Thialf」の大きさから考えても相当な長さであることが分かります。杭のマーキングピッチと設置する海域の水深がおよそ30mであることから、杭長は120m程度であることが推測できる。
かなりの長さですが、これまでに「Thialf」で設置した杭の中にはもっと長い杭があり、2005年にアフリカのアンゴラ沖で設置した杭の長さは190m。設置時の画像を見ると建て起こすだけでもかなり大変そうです。この190mの杭よりも長い杭を設置したことがあるのかどうかはよくわかりません。気になる方は👇のリンクから確認してみて下さい。
世界最大の洋上風力発電所「Dogger Bank Wind Farm」
名称 | Dogger Bank A | Dogger Bank B | Dogger Bank C |
発電容量 | 1.2GW | 1.2GW | 1.2GW |
風力タービン | GE Haliade-X 13MW | GE Haliade-X 13MW | GE Haliade-X 14MW |
設置数 | 95基 | 95基 | 87基 |
風車基礎 | モノパイル | モノパイル | モノパイル |
完成予定 | 2023年 | 2024年 | 2026年 |
設置位置はイングランド、ヨークシャーの東130km沖合にある北海。「Dogger Bank Wind Farm」は、Dogger Bank A、Dogger Bank B、Dogger Bank Cという3つのフェーズで開発されており、それぞれの発電容量は1.2GW、合わせると3.6GW。完成すれば世界最大の洋上風力発電所となる。
プロジェクトは、英国エネルギー大手SSEグループ傘下のSSE Renewablesと石油会社Equinor、ノルウェーの洋上風力発電会社Vårgrønnという3社による合弁事業。出資比率は、SSE Renewables(40%)、Equinor(40%)、Vårgrønn(20%)。
洋上風力タービン「Haliade-X」設置は、2023年春から開始される予定。設置を行うのは、Jan De Nulの3,200トン吊りSEP起重機船「Voltaire」。
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