スコットランド西部のスカイ島で活魚運搬船が豪快に座礁
2023年8月29日18時40分頃(現地時間)、スコットランド西部のスカイ島付近で活魚運搬船(Live Fish Carrier)「SETTLER」が座礁する事故が発生。一報を受けて離礁するためのボートが直ちに手配され、現場に向かいましたが既に潮位が下がり始めていたためその日の離礁を断念。翌日30日の18時30分頃、満潮時刻に合わせて座礁した「SETTLER」をボートで曳き出し、離礁することに成功。
座礁事故による負傷者はゼロ、油の流出や周辺海域への被害も報告されていないという。
AIS情報で活魚運搬船「SETTLER」の航跡を確認すると、普段から座礁場所の北側にあるキャロン湖に設置された養殖いけすと、そこから南へ約160kmのサウス・シアンにあるScottish Sea Farmsの養魚場を往復していたようです。座礁事故は、養殖いけすへ向かう航行中に発生していることからほぼ空船に近い状態だったことが予想される。
それにしても、潮位が下がると船体が全て露わになる程の豪快な座礁。
活魚運搬船「SETTLER」
出典:Ocean Farm Services
座礁した活魚運搬船「SETTLER」は、全長約40m、幅10m、総トン数499トン。容量325m3の貨物タンクを2基搭載し、合わせて容量650m3のタンクで生きたまま魚を運搬することが出来るという。他にも、魚を移送するためのポンプやクレーンなどが搭載されている。
船名 | SETTLER |
総トン数 | 499トン |
長さ | 40.06m |
幅 | 10.00m |
喫水 | 4.7m |
輸送タンク | 650m3 (325m3×2) |
航行速力 | 12ノット |
建造年 | 2002年7月 |
出典:Ocean Farm Services
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