Maersk Offshore Windの風力タービン設置船引渡

Maersk Offshore Windの風力タービン設置船引渡 洋上風力発電
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Maersk Offshore Windの風力タービン設置船引き渡し

2026年2月27日、シンガポールのSeatriumで建造していたMaersk Offshore Wind向けとなる風力タービン設置船(WIV,Wind Installation Vessel)の引き渡しがおこなわれました。

Maersk Offshore Windの船隊として最初の船舶となる風力タービン設置船は、アメリカのジョーンズ法に対応した画期的なフィーダードッキングシステムが最大の特徴で、より迅速かつ安全な洋上風力タービン設置を可能にする設計となっている。想定しているのは、15MWを超える次世代風力タービンの設置。

Maersk Offshore WindのCEO Michael Reimer Mortensen氏は風力タービン設置船の引き渡しについて、未来を見据えた船隊構築の初期段階とした上で、クリーンで安全なエネルギーを求める世界の願いを支える重要な一歩であると述べている。

現在、引き渡しされた風力タービン設置船はアメリカへの出航準備を進めており、初作業としてニューヨーク沖の「Empire Wind project」で風力タービン設置をおこなうという。Seatriumのプレスリリースによると、2026年3月に出港予定。

船名についてはまだ公表されていない。建造場所であるシンガポールのSeatriumにいる風力タービン設置船のAISを確認すると船名は表示されていますが、公式発表されていないので掲載は控えておきます。

Maersk Offshore Windの風力設置船

船名未発表
クレーン能力1,900トン
揚程180m
長さ143m
83.2m
深さ11m
レグ長さ118m
スラスターアジマス 4,300kW×6基
トンネル 900kW×2基
DPSDP2
速力7ノット
甲板面積4,000m2
甲板強度7.5トン/m2
宿泊設備100人
船籍デンマーク

Maersk Offshore Windの風力設置船は、アメリカのジョーンズ法に対応した機能を搭載しているという今までにない珍しい仕様のSEP起重機船。船尾側にコの字型の切り欠きが設けられており、その部分にジョーンズ法に準拠した専用輸送船を係留して必要な部材を輸送。輸送船上のトレイに積まれた風力タービン部材をトレイごとリフトアップして荷受けするという仕組み。

船体寸法は長さ143m、幅83.2m、深さ11m。メインクレーンの最大吊り上げ能力は1,900トンで揚程180m(甲板上)のメインフックに加え、揚程190mの300トン吊り補助フックを備えている。

貨物押し込み・昇降システム(Cargo pushdown/Elevation system)
  • 貨物昇降時の最大重量:5,000トン
  • バージ押し込み量:2m
  • 押し込み容量:9,200トン(アクティブ)14,400トン(パッシブ)
  • ジャッキ数:4基

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専用輸送船はBollinger Shipyardsで建造、2026年引き渡し予定

押船方式による専用輸送船
出典:Maersk Offshore Wind

Maersk Offshore Windの風力設置船で使用する専用輸送船は、アメリカのボリンジャー造船所(Bollinger Shipyards)で建造され、2026年に引き渡し予定。建造予定のタグボート2隻とバージ2隻については、Edison Chouest Offshore(ECO)が所有・運航をおこなうことが発表されています。Maersk Offshore Windのウェブサイトにはタグボートとバージの詳細情報がArticulated Tug/Barge(連結式タグ・バージ)として掲載されており、押船方式で連結した上でDPS-2の自動船位保持能力を有している。バージへの電力供給はタグから有線ケーブルによりおこなわれる仕組み。船体寸法などの要目は以下の通り。

船種Barge
載貨重量トン数7,044トン
長さ68m
36m
深さ12m
スラスターアジマス 1,350kW×2基
トンネル 1,400kW×1基
DPSDPS-2
(タグ・バージ連結時)
速力6ノット
(タグ・バージ連結時)
船籍アメリカ
船種Tug
総トン数200トン未満
長さ43.3m
13.4m
深さ7.5m
スラスターアジマス 2,500kW×2基
DPSDPS-2
(タグ・バージ連結時)
速力6ノット
(タグ・バージ連結時)
船籍アメリカ
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