4,000トン吊りクレーン船「海峰2001」によるモノパイル設置
2024年4月9日、海南省沖の華能臨高洋上風力発電所(Huaneng Lingao Offshore Wind Farm)で4,000トン吊りクレーン船「海峰2001」によるモノパイル設置がおこなわれました。
最初のモノパイル設置がおこなわれた華能臨高洋上風力は、中国南部の海南省臨高県から北西22km位置し、東西方向に約14km、南北方向に約9kmという約80.5km2のエリアに10MWの風力タービン60基と洋上変電所1基を設置する計画。総発電容量は600MW。
設置したのはA37という位置のモノパイル。このモノパイルについては詳細不明ですが、最初に納入されたA01のモノパイルは最大直径8.5m、長さ95m、重量1,552トン。
打設が完了した画像を見ると、使用している油圧ハンマーはActeon Group傘下のドイツ企業MENCK社製。モノパイル上部に赤色のヤットコを載せており、装着している油圧ハンマーのスリーブに対してモノパイル外径が大きかったのかもしれません。
それと気になるのは、モノパイルを建て込むために使用している巨大な架台 ”杭安定化プラットフォーム”。中国でモノパイル打設時によく使用されています。この架台を設置・撤去だけでも数日はかかりそうなので効率的とは思えませんが何かしらメリットがあるんでしょうね。
4,000トン吊りクレーン船「海峰2001」
船名 | 海峰2001 (HAI FENG 2001) |
クレーン能力 | 固定:4,000トン 旋回:3,000トン |
長さ | 195m |
幅 | 46.9m |
深さ | 16.0m |
DPS | DP2 |
航行速力 | 10ノット |
- 2022年5月First Steel Cutting Ceremony 鉄鋼切断式
- 2022年9月Keel Laying Ceremony 起工式(キール敷設)
- 2023年4月Launching 進水式
SEP船「海峰1001」「海峰1002」と同日に進水
- 2023年7月海上公試完了
- 2023年7月Delivery 完成・引き渡し
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