大成建設が東洋建設に対する完全子会社化を目的としたTOB開始

大成建設が東洋建設に対する完全子会社化を目的としたTOB開始 国内ニュース
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大成建設が東洋建設に対する完全子会社化を目的としたTOB開始

2025年8月8日、大成建設は完全子会社化の目的で東洋建設の普通株式を株式公開買い付け(TOB,take-over bid)により取得することを決定したと発表しました。同日に都内でおこなわれた記者会見では、大成建設の田中茂義会長と東洋建設の吉田真也会長兼CEOに加え、東洋建設の筆頭株主であるYamauchi-No.10 Family Officeの山内万丈代表が出席。

大成建設は、東洋建設の株式すべてを対象とするTOBを2025年8月12日から9月24日まで実施する。東洋建設はこの買収提案に賛同しており、TOBが成立すれば年内に完全子会社化し、上場は廃止される予定。

買い付け価格は1株1,750円。東洋建設の発行済株式総数は 94,371,183株(2025年6月30日時点)、そこから東洋建設が所有する自己株式数などを控除すると、TOBの総額はおよそ1,600億円。

東洋建設を子会社化することで想定されるシナジー

取引が成立し、東洋建設が大成建設の完全子会社となった場合に想定される具体的なシナジー(相乗効果)について。

事業・経営基盤強化や土木・建築事業において技術を補完し合い、海陸共同提案を通じた受注増加などが可能になるということですが、なかでも期待されているのが洋上風力事業における連携。

それぞれが開発・実証実験を進める浮体式洋上風力事業について、その実用化に向けた共同開発の取り組みを強化するとともに、大成建設と東洋建設の連携により陸上系統工事と洋上風力ケーブル敷設埋設工事の共同受注の推進、受注機会の拡大が可能になるという。今後のプロジェクトを受注・推進していくにあたって、大成建設の法務・財務や事業開発といったノウハウや洋上風力プロジェクト全体のエンジニアリングノウハウを活用・補完することで、東洋建設の洋上風力事業立ち上げに向けた取り組みをより着実なものにしていく。

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