座礁事故から1ヶ月、RORO船「すおう」門司港へ曳航
2023年12月22日、RORO船「すおう」(SUOU)が座礁による損傷の応急措置をおこなっていた屋代島南側の小泊湾から北九州市 門司港へ向けて曳航を開始しました。
RORO船「すおう」の座礁事故が起きたのは約1カ月前の11月21日未明。福岡県博多から山口県の岩国へ向かって航行中に愛媛県松山市沖の怒和島付近で岩礁に船底が接触して浸水。乗組員12人は救命いかだへ避難して全員無事に救助されたものの、無人になった船体は一時漂流状態となった後、タグボートにより屋代島南側の小泊湾へ曳航されていました。
RORO船「すおう」(SUOU)
船名 | すおう |
総トン数 | 11,675トン |
載貨重量トン | 6,100トン |
長さ | 179.9m |
幅 | 27m |
建造年 | 2019年5月 |
船籍 | 日本 |
「航洋丸」「ひゅうが」2隻による曳航
全長約180mという巨大なRORO船「すおう」を曳航したのは、日本サルヴェージ(本社:東京)の「航洋丸」とグリーンシッピング(本社:福岡県北九州市)の「ひゅうが」。小泊湾から門司港までは約155km(約84海里)。
AIS情報によると、小泊湾からの曳航を開始したのは12月22日14時頃。およそ5ノットという速力で曳航しているのが確認できました。
救助船「航洋丸」(KOYO MARU)
船名 | 航洋丸 |
総トン数 | 2,096トン |
長さ | 86.08m |
幅 | 14.5m |
深さ | 6.70m |
建造年 | 1998年 |
タグボート「ひゅうが」(HYUGA)
船名 | ひゅうが |
総トン数 | 290トン |
長さ | 37.51m |
幅 | 10.5m |
深さ | 4.29m |
建造年 | 2017年 |
曳船2隻による「すおう」曳航長は約590m
曳航開始された時には第六管区海上保安本部より超大物曳航の緊急情報が発表され、付近航行船舶への注意喚起がおこなわれていました。その中の説明で曳航長は約590mという説明があります。
曳船2隻による曳航なので、RORO船「すおう」(L=180m)を挟み前方に馬力の大きな「航洋丸」(L=86m)そして後方に「ひゅうが」(L=38m)を配置したとすると、船の長さだけで304m。曳航長が約590mなので「すおう」とタグボートを繋ぐ曳航索は前後合わせて約290m。かなりの長さになってます。
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