福井県の景勝地「蘇洞門」巡る遊覧船でエンジン停止のトラブル発生

福井県の景勝地「蘇洞門」巡る遊覧船でエンジン停止のトラブル発生 国内ニュース
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福井県の景勝地「蘇洞門」巡る遊覧船でエンジン停止のトラブル発生

2024年8月13日、福井県小浜市の景勝地「蘇洞門そとも」を巡る遊覧船で、エンジンが停止するトラブルが発生。

事故当時、遊覧船には乗員2人と幼児を含む乗客67人の合わせて69人が乗船していましたが、エンジン停止から約30分後に現場へ駆けつけた別の遊覧船に移動し、小浜市川崎の乗り場へ戻ったという。乗客の中には船酔いの症状を訴えている方はいるものの、ケガは無く全員無事。

遊覧船を運航する「若狭フィッシャーマンズワーフ」のウェブサイトには「のちせ」「みやび」「わかさ」という3隻の遊覧船が掲載されていますが、AIS情報で航跡を確認すると、今回エンジン停止のトラブルが発生した遊覧船は「のちせ」。

遊覧船「のちせ」は、8月13日9時30分頃に小浜市川崎の乗り場を出発し、10時前に「蘇洞門」付近に到着。そして、10時過ぎに一度8.1ノットまで速力が上がった後にその場で留まっており、その時にエンジンが停止するトラブルが発生した模様。

エンジン停止はロープがスクリューに絡まったことが原因

若狭フィッシャーマンズワーフのお知らせ【2024年8月13日掲載】

8月13日 9時30分便にご乗船されましたお客様ならびにご予約を賜りましたお客様へ

(抜粋)

運航停止の原因は、漂流していたロープが当該船舶のスクリューに絡まったことによるものでございます。

・・・

今後このようなことがないよう、一層の注意を払い業務に取り組んでまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

出典:https://www.wakasa-fishermans.com/info/10182.html

遊覧船を運航する「若狭フィッシャーマンズワーフ」は、自社ウェブサイトで蘇洞門めぐり遊覧船の運航停止について、乗客および予約者へのお詫びを掲載。その中でトラブルの発生原因についても説明しており、漂流していたロープが遊覧船のスクリューに絡まったことで運航できない状態に陥ったと述べています。

周囲を確認して視認できる浮遊物は回避しながら航行していると思いますが、完全に浮いている太めのロープなら認識できても、一部だけが浮いているようなロープだと分からない場合もありそう。今回のトラブルでスクリューに絡まったロープがどのような状態だったか分かりませんが、不運だったとも考えられます。

迅速なトラブル対応

事故やトラブルを起こさないための対策はもちろん重要ですが、船舶という機械を使用している以上、突発的なトラブルが起きる場合はある。何かトラブルが起きた時、被害を最小限に抑える対処方法を選択できるかどうかが重要となり、あらゆるパターンを想定した平時からの準備が大切。

AIS情報によると、今回トラブルが起きて間もなく、10時5分の時点で別の遊覧船「わかさ」が大飯郡あおいの乗り場を出発。そして、「蘇洞門」付近にいる遊覧船「のちせ」のもとへ駆けつけ、10時半前には到着しています。ただ、ウェブサイトに掲載されている情報だと遊覧船「わかさ」の定員は43人となっており、乗客67人全員を乗せ換えることが出来ないので、他にも代替船を手配していたのかもしれません。遊覧船「みやび」はAIS情報が確認できませんでした。

実際の現場状況がどうだったのかは分かりませんが、動きだけを見るとトラブル発生からの迅速な連絡と乗客を乗せ換える代替船の手配は問題なさそう。

8月14日から通常通り運航予定

エンジン停止のトラブルが発生した8月13日は運航を予定していた残りの便をすべて取りやめていましたが、翌日の14日からは通常通り運航再開する予定。

遊覧船を運航する「若狭フィッシャーマンズワーフ」のウェブサイトに掲載されている情報によると、遊覧船の運航期間は3月から11月で、1便目9時30分から最終便15時30分の間で1時間30分毎に小浜市川崎の乗り場を出発する1日5便を運航。加えて土日祝のみは、大飯郡あおいの乗り場を11時、13時に出発する2便も運航している。

蘇洞門そともめぐり」遊覧船は、日本海の荒波がつくりあげたダイナミックな断崖美と奇岩・洞門が織りなす歴史ロマンを満喫する約60分のクルージング。料金は大人(中学生以上)2,500円/人、小人(小学生)1,200円/人、幼児(幼稚園以下)無料となっており、15人以上からの団体割引もあるようです。

リンク先 若狭フィッシャーマンズワーフ

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