水深3,700m以上の海底に沈没した潜水艇タイタンの映像公開

水深3,700m以上の海底に沈没した潜水艇タイタンの映像公開 事件・事故
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水深3,700m以上の海底に沈没した潜水艇タイタンの映像公開

2024年9月17日、U.S. Coast Guard Marine Board of Investigation(アメリカ沿岸警備隊 海洋調査委員会)は「タイタニック号」探索ツアーに向かい消息を絶った潜水艇「タイタン」(Titan)の動画を公開しました。

大西洋に沈没した「タイタニック号」を探検する有人潜水艇「タイタン」が消息を絶ったのは、2023年6月18日。事故当時、「タイタン」に乗船していた5人全員が死亡。動画では、水圧によって押しつぶされたと見られる潜水艇のうち船尾側のテールコーンと呼ばれる部分が確認できます。

動画内で表示されている最大水深は、3,777m。潜水艇「タイタン」は潜水を開始してから約1時間45分後、海上にいる支援船との連絡が途絶えた。

どの程度の水深で事故が起きたのか分かりませんが、「タイタニック号」が沈没している海底は水深約3,810m(12,500フィート)と言われており、海底に向かっていた潜水艇「タイタン」の耐圧殻はその水圧に耐え切れなくなった段階で爆縮ばくしゅくと呼ばれる全周囲からの圧力で押しつぶされる破壊現象が起きたと推測されている。

潜水艇「タイタン」に関する事故の概要

潜水艇「タイタン」に関する事故の概要
  • 2023年
    6月18日
    事故発生

     ニューファンドランド島のケープレースから南南東325マイル(約600km)の「タイタニック号」沈没場所でカナダ船籍の「Polar Prince」は海面上から潜水艇「タイタン」の支援をしていた。

     「Polar Prince」には乗組員17人の他に24人が乗船。合計41人の中には潜水艇「タイタン」に乗船した5人も含まれている。

     潜水艇「タイタン」が潜水を開始してから約1時間45分後に支援船との連絡が途絶えた。

  • 6月22日
    潜水艇「タイタン」の破片を発見

     アメリカ沿岸警備隊は沈没した「タイタニック号」近くの海底で破片を発見。その破片が潜水艇「タイタン」のものであることを確認。

     その結果、潜水艇「タイタン」に乗船していた5人は死亡したと推定。

リンク先 潜水艇「タイタン」の事故に関する過去記事

テールコーンには「OceanGate」のロゴ

公開された潜水艇「タイタン」の映像には破壊されているものの、想像以上に原形をとどめたままのテールコーンが映されており、「OceanGate」のロゴも確認できます。事故発生後の2023年6月末には、捜索によってノーズコーンも発見されていますが、5人が乗船していた耐圧殻は粉々に粉砕された思われる。

【動画】公開された潜水艇「タイタン」の映像

出典:U.S. Coast Guard
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