ドイツで建造している前澤友作さんのメガヨット、間もなく完成

ドイツで建造している前澤友作さんのメガヨット、間もなく完成 船舶
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ドイツで建造している前澤友作さんのメガヨット、間もなく完成

2025年8月11日、ドイツのルーセン造船所(Lürssen Kröger Werft)で建造している前澤友作さんのメガヨットについて、完成間近の船体画像が公開されました。

114.2m COSMOS has been launched.

(114.2mのCOSMOSが進水しました。)

出典:LinkedIn | Lürssen(https://www.linkedin.com/feed/update/urn:li:activity:7360634446867300352/)

Lürssenが投稿したSNSでは、launch(進水)という説明がされており、キール運河沿いのシャハト=アウドルフにあるルーセン造船所(Lürssen Kröger Werft)の建造建屋から姿を現した船体の画像を公開。外観はほぼ完成しており、内装工事の工程が進められている。

引き渡しに向けた今後の工程などは明らかにされていないものの、内装工事の完了後は搭載設備や機器の性能検査を含む海上公試(sea trials)の工程に進んでいくものと思われます。2026年春に引き渡しが予定されているそうです。

2023年3月におこなわれた進水式には、実業家の前澤友作さんも立ち会っていました。当時の建造予定では、進水式から1年半後、2024年9月ごろに完成するというスケジュールでした。2026年春に引き渡し予定だと約1年半の工程遅延。2024年7月にルーセン造船所で起きた火災の影響があったのかどうかは分かりませんが、完成に向けて建造が進められていることを確認できたので安心しました。

Lürssenの150周年を記念する特別な「Project Cosmos」

出典:Lürssen

“This is a rather special project to coincide with our 150th anniversary,” says Peter Lürssen. “While it is true that as a custom shipyard, no two yachts that leave our halls are ever the same, there are some that leave an indelible mark on our history – COSMOS is undoubtedly one of those yachts.”

「これは当社の150周年を記念する特別なプロジェクトです」とピーター・ルーセンは語ります。「カスタム造船所として、当社から出荷されるヨットはどれも同じものはありません。しかし、私たちの歴史に消えることのない足跡を残すヨットもいくつかあります。COSMOSは間違いなくそのようなヨットの一つです。」

出典:LinkedIn | Lürssen(https://www.linkedin.com/feed/update/urn:li:activity:7360634446867300352/)

前澤友作さん向けとなるメガヨット建造は「Project Cosmos」と呼ばれており、建造をおこなうルーセン造船所にとっても、150周年を記念する特別なプロジェクトだという。

「Project Cosmos」は、ルーセン造船所で建造する船舶として水素燃料電池を搭載した初めてのメガヨット。従来の内燃機関モードでの航行に必要なディーゼル発電機に加えて、500kWの水素燃料電池2基を搭載。水素からエネルギーを取り出す燃料電池は、水素と酸素の電気化学反応から電気エネルギーを直接取り出すため発電効率が高く、反応時に出る熱を有効利用することで、高い総合エネルギー効率を得ることが可能。さらに、利用段階では二酸化炭素を排出しないという地球環境に優しいという特徴。

船体デザインは、オーストラリアのデザイナーであるマーク・ニューソン氏(Marc Newson)が手掛けている。全長114.2mというボリュームのある船体で特徴的なのは、テラスに面した位置のプライベート書斎として設計された上部の大きなガラスドーム。複雑なガラス工学の技巧を凝らし、厚いガラスの大きな部分を曲げるという特注品のガラスドームは遮るもののない360度のパノラマビューを実現するという。

ガラスのコンセプトはキャビンデッキにも引き継がれ、上層階全体を連続したガラスの帯で覆い、遮るもののない眺望を実現。船首前方にあるヘリポートの下はガラス張りの展望ラウンジがあり、ガラスの手すりが付いたオープンバルコニーから船尾方向へメインデッキを見渡すことが出来る。船尾側の後部デッキには、スイミングプールとジャグジーが備えられている。

SNSで前澤友作さんも一番好きな部分だと言っていましたが、船首の窓ガラスが曲線で帯状に張られている部分は美しい。前澤友作さんはデザイナーのマーク・ニューソン氏に ”とにかく他に見たことのないユニークなヨットを作ること。そして柔らかなフォルムで仕上げること” という要望を出していたそうです。ユニークな船体形状と全体的な美しさを見ると、完璧に要求を満足している仕上がりですね。

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