1,800トン吊りSEP起重機船「港航平5」竣工
2024年8月28日、中国で天津港航工程有限公司向けに建造していた1,800トン吊りSEP起重機船「港航平5」(Gang Hang Ping 5)の引き渡し式がおこなわれました。
SEP起重機船「港航平5」は長さ135m、幅50m、深さ11m、レグ長さ135m、最大作業水深70m。搭載されるメインクレーンの最大吊り上げ能力は1,800トン、揚程は甲板上168m、20MWの風力タービン設置が可能。船体は自航式でDP2のDPS(自動船位保持装置)を装備し、船内には120人が宿泊できる設備を備えている。
26MWの風力タービン設置が可能
国内综合性能最强!“第四代+”海上风电安装平台“港航平5”顺利交付
(中国最強の総合パフォーマンス! 「第4世代+」洋上風力発電設置プラットフォーム「港航坪5号」が無事納入されました)
(抜粋)可满足世界最大26兆瓦及以上风机的施工作业要求
(26MW以上の世界最大の風力タービンの建設運用要件を満たすことができます。)
出典:http://www.bestwaysh.com/#/newDetails?code=312&sort=0
驚きの情報が掲載されていました。
なんと、SEP起重機船「港航平5」は出力26MWの風力タービンを設置することが出来るという。26MW風力タービンのハブ高さは何mくらいになるんでしょうか。ブレード長さは100mを超えることは間違いなさそう。
甲板上の揚程が168m、船体深さ11mなのでジャッキアップして水面上に船体を持ち上げると、それだけで水面上からの揚程は180m程度。
韓国の大宇建設と5年間の韓国国内独占使用に関する覚書締結
2024年2月に韓国の大宇建設(Daewoo Engineering & Construction)と中国の中交天津航道局(CCCC Tianjin Dredging)は1,800トン吊りSEP起重機船「港航平5」について5年間の韓国国内独占使用に関する覚書(MOU)締結を発表しています。
1,800トン吊りSEP起重機船「港航平5」の概要
船名 | 港航平5 |
クレーン能力 | 1,800トン |
揚程 | 168m(甲板上) |
長さ | 135m |
幅 | 50m |
深さ | 11m |
レグ長さ | 135m |
最大作業水深 | 70m |
DPS | DP2 |
- 2023年3月建造開始
- 2024年4月進水
- 2024年8月完成・引き渡し
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