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SEP船「Wind Maker」搭載の2,600Tクレーン出荷

SEP船「Wind Maker」搭載の2,600Tクレーン出荷 起重機船、クレーン船
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SEP船「Wind Maker」搭載の2,600Tクレーン出荷

2024年3月6日、Huismanは中国で製造したCadeler向けとなる2,600トン吊りクレーンが完成し、設置するSEP起重機船「Wind Maker」(以前のNessie)を建造している韓国のHanwha Oceanへ出荷したことを明らかにしました。クレーンの台座部分はハッチ付きの貨物船、そして、ガントリーとブームはデッキタイプの運搬船にそれぞれ積まれて運搬がおこなわれたようです。

最大吊り上げ能力2,600トンのブーム長さは155m。SEP起重機船への設置が完了すると揚程は甲板上174m。20MWの風力タービン設置が可能だという。運搬船が何なのか分かりませんけど、積まれたクレーンが大きくオーバーハングしている様子からも相当な長さであることは理解できます。

以前、記事で紹介した1,600トン吊りクレーンのブームはさらに長い168mだったので、これよりも10m以上長い。あのクレーンはどのSEP船に設置されたんだろう。いずれ判明すると思うのでお楽しみに。

Huisman China~Hanwha Ocean 運搬距離は約1,630km

クレーンを製造したHuisman Chinaがある中国の福建省漳州市からSEP船「Wind Maker」を建造しているHanwha Oceanがある韓国の慶尚南道巨済市までの距離は約1,630km(約880海里)。

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【動画】Huisman Chinaでのクレーン積み出し

Huismanが公開したクレーンの積み出しをおこなう動画でそれぞれの運搬船に部材を積み込んでいるのは、Huisman Chinaに設置されている岸壁クレーン「Skyhook」。2012年12月に設置完了。

「Skyhook」の最大吊り上げ能力は2,600トン。特徴的なのは、背面側にぶら下げているスーパーバラスト(SB)と呼ばれる円筒形の巨大なカウンターウェイト。このSBは着脱が可能で、SBを付けていない状態だと最大吊り上げ能力は1,200トン。吊り上げる吊荷の重量によって切り替えが出来るので作業性が向上し、効率アップにつながるという。岸壁上に敷かれたレールを走行する「Skyhook」は、最大負荷の2,600トンを吊り上げた状態でも走行が出来るそうです。

2,600トン吊りの岸壁クレーン「Skyhook」(擎天吊)

SBクレーン能力作業半径
有り2,600トン30m
無し1,200トン23m
「Skyhook」のクレーン能力
SB(スーパーバラスト)を外した状態の「Skyhook」
出典:YouTube | Huisman
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世界のサルベージ オペレーション

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