カナダでコンテナ20個などが海に流出
2023年10月27日、カナダのバフィン島南部フロビッシャー湾の奥に位置するヌナブト準州の準州都イカルイト(Iqaluit)でコンテナ20個を含む貨物が海に落下し、流出する事故が発生。海上を漂流する貨物によって衝突などの2次災害が発生する恐れがあり、ヌナブト準州政府から周囲の船舶に注意を促す緊急警報が出されている。
流出したコンテナや貨物の回収作業が進められているようですが、コンテナや貨物の中身については明らかにされておらず、周辺環境への影響が懸念されます。
翻訳
緊急警報
海上輸送で20個の海缶が運ばれ、貨物がイカルイト港付近の海に入りました。
ボート乗り:気をつけて!
ヌナブト準州政府のX投稿で使用されている言語はイヌクティトゥット語。カナダの先住民族イヌイットによって広く使われている言語で、今回事故が起きたヌナブト準州とノースウェスト準州で公用語として使用されているようです。
貨物船からバージへ積み替え後に事故が起きたとみられている
落下した貨物は貨物船「SIVUMUT」によって運搬されてイカルイトに到着。自船甲板に荷役クレーンを搭載していますが、直接港内の岸壁に荷下ろしするのではなくバージに積み替えて港へ運ぶという方法だったようです。今回の貨物流出事故もバージへの積み替え中もしくは積み替え後の運搬中に起きたという。
海上輸送をおこなっていたNEAS(Nunavik Eastern Arctic Shipping)がYouTubeに投稿している貨物船からバージに貨物を積み替えて運搬するという同様の動画では、コンテナを港へ運ぶ様子が紹介されています。動画では、バージから港へコンテナを運ぶための重機も同じ台船に積まれており、今回の事故発生時も同様に積まれていたとすれば海に沈んでしまっている可能性もある。
貨物船「SIVUMUT」の概要
船名 | SIVUMUT |
総トン数 | 9,618トン |
載貨重量トン | 12,747トン |
搭載クレーン | 150トン×2基 |
長さ | 138.5m |
幅 | 21.0m |
深さ | 11.0m |
コンテナ容量 | 665TEU |
建造年 | 2010年 |
出典:NEAS
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