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来島海峡で衝突事故により沈没した貨物船「白虎」の引き揚げ準備開始

来島海峡で衝突事故により沈没した貨物船「白虎」の引き揚げ準備開始 事件・事故

 2021年5月に来島海峡で発生した貨物船「白虎」とケミカルタンカー「ULSAN PIONEER」の衝突事故により水深60mの海底に沈没した貨物船「白虎」の引き揚げ準備が開始されました。撤去準備に向かったのは、日本サルヴェージの多目的作業台船「海進」。7月中旬までに船体にチェーンを取り付けて海中に浮かせ、潮の流れが穏やかな場所へ移動し、9月中旬に陸に引き揚げる計画。

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来島海峡で衝突事故により沈没した貨物船「白虎」の引き揚げ準備開始

 2021年5月27日の深夜に愛媛県今治市沖の来島海峡で発生した船舶同士の衝突事故。衝突したのは日本船籍の貨物船「白虎」とマーシャル諸島船籍のケミカルタンカー「ULSAN PIONEER」(現在は韓国船籍)。「ULSAN PIONEER」は船首部が破損したものの沈没せず、乗組員も無事でしたが、貨物船「白虎」の方は衝突後に沈没、船長ほか乗組員11人のうち3人が死亡、1人が負傷。

 この事故に関して、運輸安全委員会による調査が行われており沈没した貨物船「白虎」の船体が引き揚げられれば調査する可能性もありますが、引き揚げの主たる目的は沈没した場所が災害時に物資を輸送するときに使う「緊急確保航路」に指定されているためだそうです。

 同じく来島海峡西口で2023年2月2日、衝突事故により沈没した砕石運搬船「せいりゅう」が沈没した位置は緊急確保航路外のため今のところ引き揚げを要請しない方針。

運輸安全委員会の経過報告 船舶事故調査(貨物船白虎ケミカルタンカーULSAN PIONEER 衝突)について

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撤去準備を行う多目的作業台船「海進」

北九州市門司から来島海峡へ向かう多目的作業船「海進」

 貨物船「白虎」引き揚げに向けた準備作業にあたるのは、日本サルヴェージの多目的作業台船「海進」。3月1日に北九州市門司を出港して「白虎」が沈没している来島海峡へ向かって移動中。曳航しているのは「翔神丸」のようです。

 「白虎」引き揚げの準備作業については、今治海上保安部発表の海上安全情報で往来する船舶に対して作業予定の周知が行われています。掲載されている情報によると、作業期間は2023年3月4日~6月11日、内容は作業船により沈船に吊り上げ用チェーンを取付するというもの。その後の作業については作業の進捗により都度発表されるものと思われる。

 日本サルヴェージの多目的作業台船「海進」は、北海道知床半島での遊覧船沈没事故の引き揚げ作業にあたった作業船で、燃料油や有害物質抜き取り、洋上での各種作業のほか潜水作業を行う潜水士を支援する各種設備を搭載している。

 報道されているニュース記事によると、吊り上げ用のチェーン取り付け後に海中を移動させて潮の流れが穏やかな場所へ移す。その後、陸へ引き揚げる予定らしい。

2020年6月に竣工した「白虎」
出典:Shin Kurushima Dockyard

 貨物船「白虎」は全長169m、幅26m、総トン数11,454トン。かなり巨大な船。さらに、沈没している状態は船底を上にしてひっくり返っているような状態。

 引き揚げ方法の詳細は不明ですが、船体をそのまま一発で引き揚げるのは無理じゃないけど、厳しそう。でも分割撤去しようにも切断するのはもっと難しそう。どうやって撤去するのだろう。

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来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

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