メキシコの港内で大きく傾いたコンテナ船、危険な状態
2023年9月11日、メキシコの西部の太平洋に面したマサトラン(Mazatlán)の港で出港前のコンテナ船「CHIAPAS STAR」の船体が大きく傾くという事態が発生し、危険な状態になっている。
負傷者などは報告されていないようですが、今後、船体の傾きがさらに大きくなると積荷のコンテナ流出や船自体が転覆してしまうかもしれません。報道されている情報によると、当初は不適切に積まれたコンテナが原因で船体が傾き始めたとみられていましたが、出港準備をしていた乗組員のバラスト調整によって事態がひき起こされた可能性があるという。
他の報道情報では、右舷側に大きく傾いたコンテナ船の船底はすでに着底しているという情報もある。もしそうであれば船底の着底部分が破損して浸水することも考えらるので、早いうちに事態を改善する手立てを講じる必要がありそう。
でも、ここまで傾いた船に対してどのような対策が出来るのでしょう。効果ありそうなのは、船の動力が使える前提でバラストを調整する方法ですが、やってるうちに船が転覆すると閉じ込められてしまう可能性があるのでリスクが高そう。乗組員の方は避難しているという情報もあるので、船内の奥深くで作業するのは無理なのかも。報道されている画像では傾いた右舷側をボートで押しているような場面も見られましたが、乾舷がほぼ無くなっているので船体側面の押す場所がほとんどなくなっている状態、それに効果は期待できないような気もする。どうするんだろう。
コンテナ船「CHIAPAS STAR」 船体の傾き
2枚の画像を並べていますが、どの時点で撮影されたものなのか特定することは出来ませんでした。左の夜に撮影された画像では、見えにくいですが船首側をボートで押しているのが見える。恐らく、右の画像の方が後に撮影されたものだと思いますが、かなり船体の傾きが大きくなっています。
コンテナ船「CHIAPAS STAR」
コンテナ船「CHIAPAS STAR」は、長さ154m、幅24m、総トン数13,066トン。1998年に建造され、載貨重量トン数は20,406トンでコンテナの積載容量は1,302TEU。
船名 | CHIAPAS STAR |
総トン数 | 13,066トン |
載貨重量トン | 20,406トン |
コンテナ容量 | 1,302TEU |
長さ | 154m |
幅 | 24m |
建造年 | 1998年 |
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