バルト海の損傷したパイプライン近くでアンカー回収

バルト海の損傷したパイプライン近くでアンカー回収 事件・事故
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バルト海のパイプライン損傷原因をアンカーと特定

2023年10月24日、フィンランド国家捜査局(NBI,National Bureau of Investigation)は10月8日に漏洩が確認されて運転を停止したパイプライン「Balticconnector」の損傷について、損傷の原因はアンカーによるもので、事故を引き起こしたのは香港船籍のコンテナ船「NEWNEW POLAR BEAR」であると考えられていることを明らかにした。

損傷したパイプライン近くの海底には1.5m~4mの幅で引きずったような跡が確認されており、その痕跡はパイプラインの損傷点に繋がっているという。そして、数m離れた場所からは損傷の原因となったと考えられるアンカーが発見されています。

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損傷パイプラインから引き上げたアンカーは片爪が破損

損傷したパイプライン近くから引き上げられたアンカー
出典:the Finnish Border Guard

10月24日の朝早くに損傷したパイプライン近くから1つのアンカーを引き上げたことが明らかにされました。アンカーが発見された位置から先の海底には細い引きずり跡が残されており、アンカーとチェーンを連結している部分の大きさと一致しているという。

公開されたアンカーの画像を見ると中央のチェーンと連結されていたとみられる部分と片爪が折れて破損しているのが確認できます。片爪の破損個所は中央部分の断面状態に比べて角が丸みを帯びていることから損傷した時期が少し古いように見えます。

一連のガスパイプライン「Balticconnector」と通信ケーブル2本が損傷した事故について、物的証拠が発見されたことによってすぐに事故の当事者が特定され、事態は全貌解明に向けて進展しそうな気がしますが、なかなかそうもいかないようです。

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コンテナ船「NEWNEW POLAR BEAR」は捜査協力を拒否

事態が発生した時間のAISによる航跡や事態が起きた後に前側のアンカーを喪失している状態のコンテナ船「NEWNEW POLAR BEAR」。複数の証拠がコンテナ船「NEWNEW POLAR BEAR」を事故の当事者であると示しており、フィンランド国家捜査局も疑惑を集中していると述べています。

ところが、コンテナ船「NEWNEW POLAR BEAR」へ何度か連絡を取ったものの協力するつもりが無かったという。操作への協力を要請した当時、コンテナ船はフィンランドの排他的経済水域を航行していたため、フィンランドの領海に進入した場合に備えて常に警戒していたものの、権限が及ばず強制的な措置を講じることが出来なかったそうです。

コンテナ船「NEWNEW POLAR BEAR」の捜査に向けて国際協力が行われており、現在は中国当局と協力して調査を継続しているという。

パイプラインを損傷させた物的証拠のアンカーが回収されており、コンテナ船「NEWNEW POLAR BEAR」側に残っているチェーンアンカーの残留部分を調べれば事態を引き起こした当事者の特定は可能。しかし、コンテナ船は現在ロシアにいるようなので今後さらに船舶を捜査する時期が遅れれば証拠隠滅を図ることも十分考えられる。

当事者が特定されたとしても計画的におこなわれたのか、それとも気象海象による過失なのかという点については、さらに調査がおこなわれる。フィンランド国家捜査局の発表においても、この問題については特に注意が払われ、慎重に調査を進めるとしている。

 コンテナ船「NEWNEW POLAR BEAR」

船名NEWNEW
POLAR BEAR
総トン数16,324トン
長さ169m
27.23m
船籍香港
建造年2005年
コンテナ船「NEWNEW POLAR BEAR」
出典:MarineTraffic | Jerzy Nowak
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