新造クルーズ船「飛鳥Ⅲ」船名発表、2025年夏頃に日本就航予定
新造客船 船名は「飛鳥Ⅲ」、 船籍港は横浜に。「飛鳥Ⅱ」と2隻運航
https://www.asukacruise.co.jp/news/87328/
~人と人の交流、地域をつなぎ、日本文化をつなぐ~
2023年9月14日、日本郵船グループの郵船クルーズは、新しいクルーズ船の船名「飛鳥Ⅲ」(アスカスリー)を発表し、2025年の夏に就航することを明らかにしました。さらに、船籍港(母港)を「横浜」に設定、「飛鳥Ⅲ」就航後も「飛鳥Ⅱ」は引き続き就航し、2隻体制での運航になるという。
新造クルーズ船「飛鳥Ⅲ」は、ドイツのマイヤー・ヴェルフト造船所(Meyer Werft)で建造される。2023年秋に鉄鋼切断式(First steel cutting ceremony)がおこなわれ建造がスタートする予定。日本のクルーズ船で初めてLNG燃料と陸上電力受電装置を採用し、環境への負荷を低減したエコシップという側面も持ち合わせている。
総トン数で日本最大のクルーズ船「飛鳥Ⅱ」を上回るとされている「飛鳥Ⅲ」ですが、乗客定員を減らして充実したサービスにより豪華な旅を提供するという。
船名 | 飛鳥Ⅱ | 飛鳥Ⅲ |
総トン数 | 50,444トン | 52,000トン |
乗客定員 | 872名 | 約740名 |
建造年 | 1990年 | 2025年 |
- 2023年9月船名発表
船名「飛鳥Ⅲ」及び船籍港(母港)を横浜にすることを発表
- 2023年秋建造開始
ドイツのマイヤー・ヴェルフト造船所(Meyer Werft)にて建造
- 2025年早春進水
- 2025年春ドイツから日本へ回航
- 2025年夏頃日本にて就航予定
2023年5月、ドイツの造船所内に現地事務所を開設
郵船クルーズは「飛鳥Ⅲ」の最新情報を A-TIMES としてホームページ上で公開しており、掲載情報によると2023年5月23日に「飛鳥Ⅲ」を建造するドイツのマイヤー・ヴェルフト造船所内に現地駐在事務所を開設したそうです。部門ごとのスペシャリストが集まり、造船所と連携しながら船の建造を進めるためで、6月7日の記事更新時点では設計の詳細が固まり、これから建造工程の検討に入るという。
船の建造に関して、造船所内に事務所を構えて一緒に船の建造を進めているということに驚きました。全ての船が同じ形態をとって建造している訳では無いと思いますが、郵船クルーズ側の「飛鳥Ⅲ」にかける熱意を感じます。
造船所側にとっては細部の仕様などを含めて発注者にタイムロス無しで確認が取れるメリットがありそうですし、郵船クルーズとしても建造工程が確実におこなわれていることを直接見て確認することが出来る。しかし、双方にとってメリットはありますが、長期的に人員を常駐させる郵船クルーズ側は費用的な負担が大きくなりそう。その分、建造費を安くしてもらえるんでしょうか。
A-TIMES(飛鳥Ⅲの最新情報)リンク先 https://asukaluxury.asukacruise.co.jp/
2024年春に造船所見学ツアー実施
2024年春頃に「飛鳥Ⅱ」2024年世界一周クルーズの中で乗船客向けにドイツのマイヤー・ヴェルフト造船所見学ツアーが実施されるという。これは船好きな方にとって興味深い企画。普段であれば見ることが出来ない造船所内を見学することが出来て、さらに建造しているのが「飛鳥Ⅲ」となるとお得感倍増ですね。
2024年4月5日出発 100日間の「飛鳥Ⅱ」世界一周クルーズ
「飛鳥Ⅱ」で2024年に実施される世界一周クルーズは、4月5日の横浜出港からスタートする予定。横浜と神戸から乗船可能で、クルーズ期間は100日。ちょうど期間の中頃にあたる5月21日にドイツのハンブルクへ寄港する予定。ハンブルクからマイヤー・ヴェルフト造船所までは、陸路で258km、移動にかかる所要時間は約3時間。その日は、見学だけになっちゃうかもしれませんが問題なく行けそうです。
乗船したい気持ちはありますが、さすがに100日間の世界一周クルーズとなると乗船費用は高額。部屋によって幅はありますが、割引なしの価格で690万~3,390万円(2名1室利用の1人分)。まあ、高級ホテルに3食付きで100連泊してるようなものなので仕方ないですね。
よく読まれている記事