メキシコの転覆する勢いで傾いていたコンテナ船が危機を脱出
メキシコの西部の太平洋に面したマサトラン(Mazatlán)の港で大きく傾いてあわや転覆という状態になっていたコンテナ船「CHIAPAS STAR」が危機を脱して正常な状態に戻ったようです。
報道されている情報によると、2023年9月11日に大きく右舷側へ傾いたコンテナ船の船体は、48時間以内に安定した状態に戻ったという。事故の原因は、バラストを調整する装置・システムの故障によるもだったそうです。事故による負傷者や油の流出は確認されておらず、船体の傾斜による積荷の落下も起きていない。
無事に問題解決したように見えますが・・
周囲へ大きな影響を及ぼすことなく無事に問題が収束したように見えますが、事態発生後の9月12日から14日10時まで間、マサトランの港は閉鎖されていたという。その理由は、大きく傾いたコンテナ船に入出港する船舶の航跡波が当たることで積荷のコンテナが落下する恐れがあったため。
港の閉鎖によって入出港が制限された船舶は影響を受けており、クルーズ船が入港できなかったという情報もあります。しかし、結果としてコンテナ船の転覆という最悪の事態は回避できたので、経済的損失は低く抑えられたのではないでしょうか。
このあと、コンテナ船「CHIAPAS STAR」に積まれていたすべてのコンテナが降ろされ、事故による影響が確認されるという。そして、船体の方も保険会社による必要な検査がおこなわれ、船体や搭載設備をチェックするそうです。
船名 | CHIAPAS STAR |
総トン数 | 13,066トン |
載貨重量トン | 20,406トン |
コンテナ容量 | 1,302TEU |
長さ | 154m |
幅 | 24m |
建造年 | 1998年 |
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