米海軍でエアクッション艇2隻の衝突事故により35人負傷
2024年5月1日夜、フロリダ州ジャクソンビル沖で強襲揚陸艦「USS Wasp」(LHD 1)とドック型揚陸艦「USS New York」(LPD 21)に搭載されている2隻のLCAC(Landing Craft Air Cushion:エアクッション艇)による衝突事故が発生。
5月2日に発表された第一報では、訓練中の事故であったことと事故により30人が負傷したという情報が明らかにされました。負傷者のうち軽傷者は「USS Wasp」と「USS New York」で治療を受けましたが、5人はジョージア州サバンナにあるMemorial University Medical Centerへ搬送。4人は治療を終えて退院しましたが1人は治療を継続。
その後、5月3日の更新情報では追加で治療を受けた人数を含めて負傷者が35人に増加したと発表。2隻のLCACの間で衝突が起きた後、別のLCACで直ちに救助をおこない、38人が救助され「USS Wasp」と「USS New York」で治療を実施。 さらなる治療が必要と判断された5人はサバンナのMemorial University Medical Centerへ搬送され、4人が退院したという部分は第一報と同様。そして、負傷者35人のうち34人は任務に復帰したという。
治療を継続していた1人については、サバンナからジョージア州ノーフォークのポーツマスにあるNaval Medical Centerへ搬送されたことを明らかにし、容態は安定していると説明しています。
事故が起きた時の状況については詳細が明らかにされていません。LCACと呼ばれるクッション艇2隻による訓練中の衝突事故という説明ですが、それにしては負傷者の人数が少し多いのが気になります。
事故については現在調査中であり詳細な情報が入手でき次第、米国第2艦隊(U.S. 2nd Fleet)から情報発表がおこなわれる予定だという。
強襲揚陸艦「USS Wasp」(LHD 1)
LHD:Landing Helicopter Dock
艦名 | USS Wasp |
満載排水トン数 | 41,302トン |
長さ | 257m |
幅 | 31.8m |
就役年 | 1989年7月 |
ドック型揚陸艦「USS New York」(LPD 21)
LPD:Landing Platform Dock
艦名 | USS New York |
満載排水トン数 | 24,900トン |
長さ | 208.5m |
幅 | 31.9m |
就役年 | 2009年11月 |
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