サウジアラビアで進められている「Red Sea Project」(紅海プロジェクト)の橋梁建設で使用されている起重機船の紹介。
このクレーン船を見たことありますか?
👆上の画像は、サウジアラビアの西海岸で進められている「Red Sea Project」(紅海プロジェクト)の一環で、シュライラ島への橋を建設している様子。
使用されているクレーン船は、台船にMAMMOETの「MTC 15」と呼ばれるターミナルクレーンを搭載したもの。「MTC 15」のカタログスペックを確認すると、クレーン能力は最大で600トン吊り。
日本でも陸上のクレーンを台船に搭載した ”クレーン付き台船” はいますが、旋回しないクレーンを台船に搭載した ”クレーン付き台船” は見たことない気がするので珍しいと思いました。
掲載記事によると、当初はMAMMOETが所有するSPMT(Self-Propelled Module Transporter)と呼ばれる重量物運搬車両を使用して橋桁を設置する計画で検討を進めていた。そんな時、施工方法について検討していたMAMMOETのエンジニアリングチームは、「MTC 15」を台船に搭載してクレーン船を作る方法を思いつく。この方法により2日で1つの橋桁を設置するという工程だったのが、1日で1つ設置することが可能にったそうです。設置する橋桁は60基。120日かかる工程が60日に短縮されたことになります。
リンク先:An innovative bridge installation solution in Saudi Arabia that saves time (mammoet.com)
「Red Sea Project」
「Red Sea Project」(紅海プロジェクト)は、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が指揮する「ビジョン2030」と呼ばれる計画の一環で、2017年7月に発表された観光に焦点をあてたメガプロジェクト。
完成予定は2030年だが、2022年末にいくつかのホテルと国際空港がオープンするのに合わせて最初のゲストを迎える予定。続いて、フェーズ1で建設している16のホテルは2023年末までにオープンする予定。
開発の対象範囲はナント 28,000㎞2 (新潟県の2倍くらい)。
👇下の画像の⑥がシュライラ島、⑩が紅海国際空港の位置。
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