フランスの浮体式洋上風力「EolMed」で浮体3基の進水完了

フランスの浮体式洋上風力「EolMed」で浮体3基の進水完了 洋上風力発電
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フランスの浮体式洋上風力「EolMed」で浮体3基の進水完了

フランスの浮体式洋上風力試験プロジェクト「EolMed」で浮体3基の進水が完了。引き続き、浮体基礎に風力タービンを設置する作業が進められる予定。

フランス南部のグリュイッサン沖18kmの地中海で建設予定の浮体式洋上風力試験プロジェクト「EolMed」は、セミサブバージ型の浮体基礎(45m x 45m x 17m)にVestas製の風力タービン「V164-10.0 MW」を設置する計画。設置数は3基で総発電容量30MW。

「EolMed」はフランス語の ”éoliennes”(風車)、”Méditerranée”(地中海)という意味があるようです。

半潜水式バージ「BOABARGE 35」による浮体進水

出典:Qair Group

1辺45m、深さ17m、重量約3,500トンの浮体基礎進水は、Boa Offshoreの半潜水式バージ「BOA BARGE 35」を使用。

浮体基礎の幅が45mに対して、半潜水式バージ「BOA BARGE 35」の幅は31.5mなので両サイドに約7mオーバーハングした状態。浮体基礎の喫水は分かりませんが、バージ型で喫水が小さいため、問題なく進水できているようです。

半潜水式バージ「BOA BARGE 35」

船名BOA BARGE 35
総トン数8,762トン
載貨重量トン数17,500トン
長さ124m
31.5m
深さ7.93m
甲板深度船首:8m
船尾:12m
甲板強度31.5トン/m2
バラストポンプ能力6,000m3/h
建造年2008年

浮体式洋上風力試験プロジェクト「EolMed」

「EolMed」の概要
  • 設置位置:フランス グリュイッサン沖18kmの地中海、水深55m
  • 発電容量:30MW
  • 風力タービン:Vestas V164-10.0 MW、3基
  • 風車基礎:浮体式、セミサブバージ型(45m x 45m x 17m)
  • 風車形状:ローター直径 164m、ブレード長さ 80m、ハブ高さ 116m、全高 198m
  • 運転開始予定:2025年第3四半期(当初予定は2024年半ば)
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