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Principle Powerが新しい浮体式洋上風力基礎を発表

Principle Powerが新しい浮体式洋上風力基礎を発表 洋上風力発電
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Principle Powerが新しい浮体式洋上風力基礎を発表

Principle Powerの掲載記事【2023年9月26日掲載】

Principle Power expands WindFloat product portfolio, launches WindFloat F

(Principle Power が WindFloat 製品ポートフォリオを拡大し、WindFloat F を発売)

https://www.principlepower.com/news/windfloat-product-portfolio

2023年9月26日、Principle Power は「WindFloat」の製品ラインナップを拡大し、水深の浅い港湾でも風力タービン組み立てが出来るように設計された「WindFloat F」と呼ばれる新しい浮体式洋上風力基礎を発表しました。これまで「WindFloat」と呼ばれていた既存の浮体基礎は「WindFloat T」という名称になるそうです。

F=Flat panel(平面パネル)、T=Tubular(管状)

「WindFloat F」、「WindFloat T」の末尾に付けられたアルファベットの意味はそれぞれ、F=Flat panel(平面パネル)、T=Tubular(管状)に由来するようです。

両者とも平面的には三角形の形状という点で同一ですが、三角形の頂点部分に配置されている浮体形状が既存の「WindFloat T」は円柱なのに対して、今回発表された「WindFloat F」は丸みの無い平面パネルを組み合わせたものが採用されています。

Principle Power の掲載情報によると、「WindFloat F」は水深9mの港内で風力タービン組み立てが出来るように設計されているという。造船や石油・ガス業界で広く使用されているフラットパネルの基本設計と「WindFloat T」の実証済み技術を組み合わせた新しい設計には、3コラムの基本構造と改良された浮体トリムシステムが含まれている。「WindFloat F」は、既存の製造設備で部材の製造が可能となり、標準化されていながら強度がありシンプルな設計をプロジェクト開発者に提供するとしている。

Principle Power の産業化ビジョン「300×30」

今回の「WindFloat」製品ラインナップ拡大は、Principle Power の産業化ビジョン「300×30」において重要な役割を果たすとしている。「300×30」とは、2030年までに300基の浮体式洋上風力タービンを納入し、浮体式洋上風力業界をギガワット規模の時代に押し上げる Principle Power の世界戦略だという。2つの「WindFloat」製品は、世界中のローカル サプライ チェーンに対応可能で、製造が合理化され、組み立てが加速される。

出典:Principle Power

確かに、性能が良い製品でも構造が複雑で生産できる設備が限られると普及・量産は難しい。

洋上風力設備としての性能向上という反面で、構造を出来るだけ単純化して製造しやすい製品を目指すというのは、世の中の多くの製品に共通することかもしれませんが、簡単なことではない。

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検討中の福島沖浮体式洋上風力で「WindFloat」技術を採用

2023年2月に東京ガスと信夫山福島電力株式会社による検討開始が発表された福島沖の浮体式洋上風力発電事業では、Principle Power の浮体式技術「WindFloat」が用いられています。検討されている計画で設置する浮体式洋上風車は2基。単機出力は最大15MW、総発電出力は最大30MW。

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世界のサルベージ オペレーション

来島海峡で水深60mの海底に沈んだ全長約170mの「白虎」引き揚げをはじめ、日本国内でも多くのサルベージオペレーションがおこなわれています。
世界各地で実施されている困難なサルベージの数々を紹介。

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SEP起重機船 世界ランキング 2023

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