先月、東京で開催されたKOC「KING OF CONCRETE」

先月、東京で開催されたKOC「KING OF CONCRETE」 国内ニュース

 KOCといえば「キングオブコント」を想像しますが、2022年9月に東京で開催されたKOCは「KING OF CONCRETE2022」。ネーミング最高。今年で第5回大会だったようです。本家の「キングオブコント2022」は今年で第15回。決勝は10月8日(土)19時~TBS系列『お笑いの日2022』で生放送される予定。

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KOC「KING OF CONCRETE2022」

 2022年9月20日に東京都目黒区にある東京工業大学 大岡山キャンパスで開催されたキング オブ コンクリート2022(KING OF CONCRETE2022)。参加資格は大学、大学院、高等専門学校、工業高校および工業専門学校に在籍する学生であること。それにプラスして、チーム代表者が日本コンクリート工学会(JCI)の学生会員か正会員じゃないとダメみたい。主催者が日本コンクリート工学会(JCI)なのでしょうがないですね。

4部門で競技、総合成績で順位決定

 出場チームがキングオブコンクリートを目指してコンクリートの設計・施工技術などに関する4部門で競い合う。

競技を行う4部門
  1. 形状・性能部門
  2. 強度部門
  3. CO2 低排出部門
  4. ポスター展示部門

形状・性能部門

 球形のコンクリート供試体を作製。ボーリングの要領で所定のレーン上を転がし倒れたピンの本数を競う。供試体のサイズは直径 200mm の球形

強度部門

 形状・性能部門と同一バッチで作製されたコンクリートを用いて通常の圧縮試験用供試体を作製。一軸圧縮試験を行い、設定強度 50N/mm2 に対する正確さを競う。供試体のサイズはΦ100×200。

 この競技は面白そう。実績がある配合でもばらつきが出てしまうコンクリート。大会当日の圧縮試験に合わせて配合とか養生方法を考える過程が楽しそう。

CO2 低排出部門

 形状・性能部門で使用した材料に対し、CO2 排出量を算出。コンクリート 1m3当たりの CO2 排出量の低さを競う。

ポスター展示部門

 供試体の製作や CO2 排出量の低減にあたり工夫した点、アピールしたい点をまとめて展示用のポスターを作製。投票を行い順位をつける。

総合部門 優勝は東京大学

 12チームがエントリーした「KING OF CONCRETE2022」。総合ポイントで優勝したのは東京大学。2位は東京理科大学、3位は東北大学。

 優勝した東京大学は強度部門の圧縮強度が驚異の 50.0N/mm2 で±0。加圧はオートなんでしょうけど、養生水槽から出すタイミングとか供試体の乾き具合で数Nは変化するので、その辺も考慮してたとすると天才的ですね。素晴らしい。

海上工事で使用するコンクリートはミキサー船で供給

 少し本題とはズレますが、海の作業船を扱っているサイトなのでコンクリートに関係する海の情報をひとつ。

 海上で作業を行う数ある作業船の中にコンクリートミキサー船という作業船がいます。陸とつながっている防波堤などでは打設配管を使用して陸の生コン工場から供給したり、少量の海上打設だとホッパーをボートで運搬して打設する事もありますが、運搬時間を超過してしまう離島や打設ボリュームの多い場合はコンクリートミキサー船が使用されています。

 基本的な構造は、台船上に生コン工場+ポンプ車が合体した設備を搭載しているものがほとんどで、大きなミキサー船になると容量 3m3 以上のミキサーを搭載しているものもある。JIS規格に準じて品質管理を行うのが一般的ですが、出荷設備・配合でJIS認定されているものは無く、平たく言うとすべてが規格外。なので現場ごと、配合ごとに試験練りが必須。

 中国や韓国にも日本のミキサー船に似た作業船がいますが、欧米諸国でミキサー船の様な形態の作業船は見たことない。いないのかな。台船にミキサー車をたくさん積んでコンクリートを打設しているのは見かけますが。

 中国で建造中のミキサー船情報があるので、今後記事にしてお伝え出来ればいいなと思ってます。

「キングオブコント2022」決勝の行方

 余談ですが、2022年10月8日(土)19時から行われる「キングオブコント2022」決勝も気になるところです。決勝進出を果たしたファイナリスト10組。個人的にはネルソンズ推し。

「キングオブコント2022」ファイナリスト10組
  • いぬ
  • かが屋
  • クロコップ
  • コットン
  • 最高の人間
  • ニッポンの社長
  • ネルソンズ
  • ビスケットブラザーズ
  • や団
  • ロングコートダディ
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