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萩市の離島を結ぶ船「あいしま」進水、2年前は重量超過で契約解除

萩市の離島を結ぶ船「あいしま」進水、2年前は重量超過で契約解除 国内ニュース
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萩市の離島を結ぶ新造船「あいしま」進水

 2023年5月29日、山口県下関市の三菱重工業下関造船所江浦工場で鉄道建設・運輸施設整備支援機構と萩海運が共同で発注しているフェリー「あいしま」の命名・進水式が行われました。山口県萩市と同市内の相島を結ぶ萩~相島航路に就航予定の「あいしま」は、1990年から現在も運航中の現行船「つばき2」の代替船として就航する予定で、2023年7月に引き渡しが行われるという。

命名・進水式の「あいしま」
出典:MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES
現行船「つばき2」
出典:hagi-kaiun
船名あいしまつばき2
総トン数約199トン113トン
長さ約37.7m33m
8.3m6.5m
定員130人150人
航海速力 14.5ノット 12.5ノット
建造年 2023年7月(予定) 1990年9月
新造船と現行船の比較

 新造船「あいしま」の船体寸法は現行船「つばき2」に比べ一回り大きくなっていますが、定員は20人減少して130人。しかし、コンテナ10個または車両2台(2トントラック1台と普通小型乗用車1台)を積載可能で、車いすによる乗下船が可能なバリアフリー通路も確保しており、荷役時間の短縮と利便性の向上を図っている。さらに、エンジン2機、プロペラ2基、舵2枚の2機2軸2舵方式により、万一の故障時にも片方のエンジンで航行可能。

 そして、画像を見ても分かるように新船型の垂直船首を採用して推進性能の向上を図っている。他にも、横方向の推進力を得る動力装置(プロペラ)のバウスラスタおよび旋回能力に優れた特殊舵(可動フラップ付)2枚の装備により、良好な港内操船能力に加えて、横揺れを低減するフィンスタビライザーを装備して乗り心地を改善しているという。

 現行船「つばき2」は、8月の新造船就航に合わせて一般競争入札により売船する公告が出ています。申し込み締め切りは5月末で、最低入札価格は1,100万円(税抜き)。

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2年前に進水した建造船は重量超過で契約解除

 ニュース記事を見てご存じの方も多いと思いますが、今回進水が行われた新造船より以前に発注され建造していた幻の「あいしま」が存在する。契約解除につながる事態が発覚したのは進水式の時で、船が沈み過ぎているのを見て確認したところ、船体重量が計画より大幅に超過する建造ミスがあり、建造契約が解除されたという。衝撃的な内容にかなり驚きましたが、こんなこともあるんですね。

 2020年7月に鉄道建設・運輸施設整備支援機構と萩海運が共同で三重県の鈴木造船に建造を発注、2021年4月に行われた進水式で船体重量が計画の約154トンに対して約49トン超過していることが判明。計画している数量の人や荷物の運搬が出来ないとして建造契約を解除。2021年5月末に引き渡し、6月から就航の予定でしたが、引き続き現行船の「つばき2」を使用することで航路運航に支障が出ないように対応。

 過去の報道記事によると、装備品などの重量確認が不十分だったとみられているそうです。造船所内部での手続きがどのように行われていたのかは分かりませんが、果てしないチェックの末に承認されるというイメージがあり、対策も取られているんでしょうけど、こういった事態が起きてしまうんですね。担当責任者の心労を察すると恐怖しかない。

 Googleマップで愛知県の鈴木造船を見ると幻の「あいしま」らしき船影が確認できました。現在はどうなっているんだろう。

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