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フランス初の浮体式洋上風力試験プロジェクトで進む浮体の建造

フランス初の浮体式洋上風力試験プロジェクトで進む浮体の建造 洋上風力発電

 フランス初の浮体式洋上風力試験プロジェクト「Provence Grand Large」で建造されている浮体部分に最初のトランジションピースが設置された。2023年に完成予定で8.4MWの浮体式風車3基をフランス南部の沖合に設置する。

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フランス初の浮体式洋上風力「Provence Grand Large」

浮体部分にトランジションピースを設置する様子
出典:Smulders

 フランス初の浮体式洋上風力試験プロジェクト「Provence Grand Large」。洋上風車を設置する場所はフランス南部の地中海に面したフォス=シュル=メール(Fos-sur-Mer)の沖合17km。

 浮体部分の製造が行われているのはフォス=シュル=メール(Fos-sur-Mer)にあるEiffage Métal造船所。

「Provence Grand Large」の概要

浮体部分にトランジションピースを設置する様子
出典:Smulders
「Provence Grand Large」の概要
  • 設置位置:フランス フォス湾から17kmの地中海、水深約100m
  • 発電容量:Siemens Gamesa SG 8.4-167 DD、8.4MW×3基=25.2MW
  • 風車基礎:浮体式、TLP
  • 風車形状:ローター直径 167m、ブレード長さ 81.4m
  • 完成予定:2023年

 2023年に完成予定のフランス初となる浮体式洋上風力「Provence Grand Large」では、現在浮体部分の製造が行われており、3基の浮体のうち最初の1基にトランジションピースが設置された。

浮体部分の進水には半潜水式バージを使用

 「Provence Grand Large」のウェブページには浮体式風車製造から設置作業までのイメージ動画が掲載されていますが、その中で浮体部分完成後の進水方法は2パターン示されている。1つは半潜水式バージを使用しての進水。もう1つは造船所の斜路を滑らせて進水する方法。

浮体式風車の製造・設置過程 イメージ動画

 浮体部分の進水方法は半潜水式バージの方法が採用され、使用される予定の船舶はBOA Offshoreの「Boa Barge 36」。斜路を滑らせて浮体部分を進水するところを見たかったので残念。

BOA Offshoreの掲載記事

Boa Awarded new Contract for PGL

(BoaがPGLの新契約を獲得)

Boa Awarded new Contract for PGL – BOA

「Boa Barge 36」載貨重量トン数17,500トン

他工事でジャケットを運搬する「Boa Barge 36」
出典:BOA Offshore

 BOA Offshoreの掲載記事によると3基すべての浮体部分についてロードアウト、シフト、フロートオフの作業を契約。「Boa Barge 36」は長さ124m、幅31.5m、深さ7.93m、載貨重量トン数17,500トン。船体を潜水させるとデッキが船首側で水深8m、船尾側で水深12mの深さまで沈み込む。

 浮体部分の重量については記載が無かったので不明。8.4MWの風車が搭載される浮体なので結構大きいと思いますが。

 今後、浮体部分の進水、風車タービンの搭載や現地への曳航・設置など進展があれば取り上げようと思います。

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