ゴーゴー!のりものタウンでっかいのりもの特集2
「ゴーゴー!のりものタウンでっかいのりもの特集2」がYoutubeにアップロードされていました。以前の特集1では起重機船「富士」によるケーソン据付が紹介されていましたが、今回はタワークレーン、カーフェリー「きたかみ」、ガントリークレーンの3つ。
【のりもの図鑑】でっかいのりもの特集1では起重機船「富士」が登場!👇
タワークレーン
最初に紹介されているのは広島県に本社を置く北川鉄工所のタワークレーン「JCW1800K」。風車建設用タワークレーンとしては日本初になるそうです。
クレーン能力は最大で140トン、高くそびえ立つマストは風車への支えが無い状態で88.4mまで自立が可能。約56mのジブを装着してポスト高さ88.4mの状態で最大フック高さは140m。クレーンベースの昇降は油圧クライミング方式。
動画内に出てくる重機は話が出来るという設定で、自らの特徴などを説明してくれますが、タワークレーンの声は少しこわもてな感じなのはなぜだろう。
作業は、陸上の風力タービン設置の様子が紹介されています。タワークレーンの組み立てから始まり、ジブの組み立てが終わった段階で先端に作業員の方が歩いて行く場面は少しヒヤリとします。
その後、タワーのポストを自身のクレーンで延長しながら上昇していく。クライミングのストロークは1.9m。完成後にクレーンオペレーターの方が運転室へ行く手段は、ポストの内側に設置された垂直の昇降梯子を自力で昇るという方法。
運転室の内部は、オペレーターが周囲を目視で確認しやすいように極力外が見える仕様になっている。番組に登場する妖精の男の子「ラッピー」も運転室に昇ったようですが、外が丸見え過ぎて怖かったようです。
風力タービン設置作業の紹介では、タワー部材の組立時につなぎ合わせる部分を上から見られるので細かい作業もしやすいという説明。確かにクレーンオペレーターが上から見られるので位置のズレが分かり易そう。ただ、やっぱり遠近感は分からないと思うので合図は必要だと思いますが。
出典:Youtube | のりものタウン
関連記事 世界最大のタワークレーン「XGT15000-600S」クレーン能力は600トン👇
カーフェリー「きたかみ」
出典:Youtube | のりものタウン
次に登場するのは太平洋フェリーが運航するフェリー「きたかみ」。主に仙台-苫小牧間の航路に就航している。現在就航している「きたかみ」は2代目にあたり、2019年に山口県下関市にある三菱重工業下関造船所で建造され、同年1月25日に苫小牧発 仙台行きの便から就航している。
動画ではカーフェリーとして紹介されていますが、もちろん旅客も搭乗できます。車両搭載容量はトラック166台、乗用車146台、旅客定員は535人。全長192.5m、幅27m、総トン数13,694トン、8層のデッキで構成されており、下層に車両を搭載するスペース、6-7デッキに乗客が宿泊する船室がある。船室の中にはウィズペットと呼ばれるペットと共に宿泊が可能な船室も完備。
(グーグルマップ航空写真)
仙台港のグーグルマップ航空写真を見ると、ちょうどフェリー「きたかみ」着岸して右舷側の前後2つのランプウェイを使用して車両の積み降ろしをする様子が確認できる。
デザインコンセプトは、「SPACE TRAVEL」をテーマとし、星空の旅をイメージして光を駆使した演出を施した設計となっている。
ガントリークレーン
出典:Youtube | のりものタウン
最後に紹介されているのは、島根県の浜田港に設置されているガントリークレーン。ガーターと呼ばれる海側に伸ばす腕の部分を起こした状態だと72mの高さになり、ジャンボジェット機の長さと同じくらいになるという。
出典:Youtube | のりものタウン
出典:Youtube | のりものタウン
コンテナ船に積まれたコンテナの荷役をおこなう時はガーターと呼ばれる腕を水平に伸ばし、スプレッダーを使用してコンテナを吊り上げる。
スプレッダーの四隅にはツイストロックピンというコンテナを吊り上げるための装置があり、コンテナ上部の穴に差し込んだ後、小判型のロックピンを90度回転させて引っ掛けるようにしてコンテナを吊り上げる。陸上でコンテナを輸送するトレーラーも同様の仕組みで積載したコンテナの固定を行っている。
よく読まれている記事