「Wonder of the Seas」誕生
2022年1月27日、フランスのマルセイユで大型クルーズ船「Wonder of the Seas」の引き渡しが行われた。
建造期間は約2年半。フランスのアトランティーク造船所(Chantiers de l’Atlantique)で2019年4月にスチールカットが行われ、当初は2021年春に引き渡し予定でしたが、昨今の新型コロナウイルスによる影響で遅延したようです。
デビューはカリブ海クルーズ
デビューは2022年3月4日にフロリダ州フォートローダーデールを出港するカリブ海クルーズ。その後、バルセロナ、スペイン、ローマへ向かい、夏の地中海クルーズが予定されているようです。
まだまだ新型コロナウイルスの影響がありそうなので予定が変更になる可能性はありそうですが。
クルーズ船の世界最大を更新
総トン数が世界最大
「Wonder of the Seas」は、同じRoyal Caribbeanが所有する世界最大のクルーズ船「Symphony of the Seas」の総トン数 228,081トンを上回る 236,857トンで世界最大を更新。
ちなみに、船舶の大きさを比べる時に使われる”総トン数”(グロストン、Gross tonnage)は重さでは無く、容積。一般的な船舶の大きさを表すときに用いられる単位。日本でも同様。船でトン数と言うとこの容積を意味する”総トン数”を指す。
逆に船の重さを表すトン数は”排水トン数”と呼ばれ、主に軍艦の大きさを表すときに用いられる。
船の長さは世界最大ではない!?
「Wonder of the Seas」の長さは362.04m。それに対して、「Harmony of the Seas」の長さは362.12m。
わずか8㎝ですが記録上は「Harmony of the Seas」が世界で一番長いクルーズ船ということになります。
スチールカットから引き渡しまでの動画
「Wonder of the Seas」浮かぶ巨大ホテル
クルーズ船なので船として浮かび、世界の海を自由に移動できることは当然ですが、世界最大ともなるとその膨大なキャパから巨大ホテルというか、一つの”都市”と言っても過言ではないかもしれません。
18階建て、エレベーターは24機
「Wonder of the Seas」には18のデッキと24機のエレベーターがある。”デッキが18″とは、分かりやすく言うと18階建てということ。
客室数は2,867室。日本の陸上にあるホテルで最大の客室数は品川プリンスホテルの3,679室。さすがにこれには負けますが、2019年9月に開業した2番目に大きいアパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉2,311室より多いです。
「Wonder of the Seas」の概要
総トン数 | 236,857トン |
長さ | 362.04m |
幅 | 64.0m |
客室数 | 2,867室 |
乗客定員 | 6,988名 |
乗組員 | 2,300名 |
航行速力 | 22ノット |
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