メキシコで座礁した「Tog Mor」を Allseasが売却
Allseasは、2024年9月にメキシコのコアツァコアルコス(Coatzacoalcos)沖で座礁したパイプライン敷設船「Tog Mor」を売却したと発表。
アメリカのテキサス州からメキシコのタバスコ州までガスを輸送するPuerta al Sureste gas pipelineと呼ばれるガスパイプライン敷設工事に従事していたパイプライン敷設船「Tog Mor」が座礁したのは、9月7日。その後、離礁に向けた作業が進められ、再浮上したあと9月28日にコアツァコアルコス川の岸壁へ曳航されていました。
1975年に建造された「Tog Mor」の船名は、ゲール語で「大きなリフト」を意味する。1997年にAllseasが購入し、2001年から2002年にかけてパイプライン敷設船として改造を施され、これまでに世界中の400kmを超える沿岸パイプライン敷設作業に従事してきたという。
買収したHEBOはオフショア建設船「HEBO-CB 1」へ改造予定
HEBO acquires pipelay barge Tog Mor
(HEBO、パイプライン敷設船「Tog Mor」を買収)
出典:https://www.hebo-maritiemservice.nl/en/press-release/hebo-acquires-pipelay-barge-tog-mor-to-convert-into-offshore-construction-barge-hebo-cb-1/
Allseasの掲載情報ではパイプライン敷設船「Tog Mor」の売却先について明らかにされていませんでしたが、2024年11月20日にHEBOは「Tog Mor」買収をプレスリリースで発表しています。
HEBOのプレスリリースによると、船名を「Tog Mor」から「HEBO-CB 1」へ変更し、offshore construction barge(オフショア建設船)に改造することを計画。「HEBO-CB 1」の概要として、300トン吊りクレーン、8点係留システム、144人の乗組員の居住スペース、1300m2のデッキスペースを備えていると説明されている。
搭載クレーンの能力や居住スペースは変わらないようですが、改造後の船体イメージを見ると、これまで船体中央付近に備えられていたパイプライン敷設用の設備が無くなっており、広くなったデッキスペースが確認できます。
「HEBO-CB 1」改造作業の完了予定については明らかにされていませんが、改造プロセスは間もなく開始されるという。
よく読まれている記事