ギリシャで貨物船が沈没、1人救助、13人が行方不明
2023年11月26日、ギリシャにあるレスボス島南西沖のエーゲ海で全長106mの貨物船「RAPTOR」が沈没する事故が発生。沈没した貨物船「RAPTOR」にはエジプト人、シリア人、インド人の乗組員14人が乗船しており、ギリシャ海軍のヘリコプターによって1人が救助されていますが、残る13人は行方不明となっている。空と海から行方不明者の捜索が続けられています。
事故当時、貨物船「RAPTOR」はエジプトのエル デケイラからイスタンブールへ塩を運んでいたという。事故の一報を報じたギリシャのアテネ・マケドニア通信社(AMNA,Athens-Macedonian News Agency)によると、貨物船「RAPTOR」は11月26日午前7時頃に機械の故障を当局へ通報、そして午前8時20分頃に船体が傾き付近の船舶へ緊急通報を発した後、船はレーダーから消えたという。
事故が起きた時、エーゲ海ではビューフォート風力階級で8という北西の風が吹き、海域は荒れていたそうです。ビューフォート風力階級8の風速は17.2〜20.7m/sに相当する。船が沈没に至った要因は今のところ詳しく分かっていませんがAMNAの報道によると、荒天により積荷の塩が海水を含んだことが船体の傾きとその後の沈没の一因になった可能性があると報じています。
船倉内に海水が入ったことが沈没の原因になるとは、にわかに信じられませんが ”機械の故障を当局へ通報” という情報もあるので船倉内の排水設備やバラストに関する機器が故障していた可能性も考えられる。さらに、積荷の塩がどれほど積まれていたのか不明ですが、仮に限界まで積まれていたとするとその積荷の塩が海水を含み、排水することもできず船体が傾いた可能性もあります。想像すると少し恐ろしい。
貨物船「RAPTOR」
船名 | RAPTOR |
総トン数 | 4,294トン |
載貨重量トン | 6,338トン |
長さ | 106m |
幅 | 16m |
船籍 | コモロ |
建造年 | 1983年 |
よく読まれている記事