オランダ沖の北海で漂流した貨物船から乗組員を救助

事件・事故

2024.12.09

2024年12月6日、オランダのロッテルダム沖約22kmの北海で貨物船「VALDAY」が漂流する事態が発生。

当時の海域は最大風速20～24ｍ/s、波高4mという時化で、貨物船「VALDAY」はエンジンが故障し、船首アンカーを喪失した状態で漂流していたという。

オランダ沿岸警備隊（Kustwacht Nederland）の発表情報によると、漂流する貨物船「VALDAY」を曳航するためにタグボートの曳航索をセットする作業は難航し、数回の試みの後で接続に成功。その後、貨物船「VALDAY」をロッテルダムの港内へ曳航することが出来たそうです。

オランダ救命艇協会（KNRM,Koninklijke Nederlandse Redding Maatschappij）の救命艇2隻、沿岸警備隊のヘリコプター、サルベージ会社のタグボート「MULTRASHIP COMMANDER」、「FAIRPLAY-33」が貨物船「VALDAY」の支援に参加。

オランダ沿岸警備隊のNicole Kuipers長官は、残念ながら救助活動中にタグボートの乗組員3人が軽傷を負ったことを明らかにし、北海における厳しい気象条件下での作業は危険であるとした上で、より大きな災害を防ぐために尽力してくださった皆様に感謝していると述べています。

日本の海上保安庁をはじめ、人命救助に携わる方々の気概というか信念といった根本的な部分は国による違いは無く、とても心強く感じます。救助活動で負傷した方が軽傷だったということなので安心しました。