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シアトルで起きたフェリー事故、疲労によるマイクロスリープが原因

シアトルで起きたフェリー事故、疲労によるマイクロスリープが原因 事件・事故
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フェリー事故の原因は疲労によるマイクロスリープが原因

2023年10月12日、アメリカの国家運輸安全委員会(NTSB,National Transportation Safety Board)は、昨年シアトルでフェリー「CATHLAMET」が係留施設に衝突した事故について、船長の疲労によるマイクロスリープが原因だったと発表した。

2022年7月28日に起きたフェリー「CATHLAMET」の衝突事故

事故が起きたシアトルのFauntleroyフェリーターミナル

2022年7月28日午前8時14分頃(現地時間)、ワシントン州のシアトルにあるFauntleroyフェリーターミナルに係船するため接近してきたフェリー「CATHLAMET」が、ドルフィンなどの係留設備に衝突するという事故が発生。

事故当時、フェリー「CATHLAMET」には乗員乗客合わせて94人が乗っていましたが、幸いなことに軽傷者1名が報告されただけでした。国家安全運輸委員会によると、この事故により船体が破損した船側には1,030万ドル、日本円で約15億円、ドルフィンなどの係留設備に30万ドル、約4,400万円の損害が発生したという。

グーグルマップの航空写真で事故が起きたFauntleroyフェリーターミナルを見てみると、着桟しているフェリーの横で係留設備の復旧作業をしていると思われるクレーン船2隻が確認できました。係留設備の復旧に4,400万円というのは理解できますが、フェリーの損害が約15億円というのは少し驚き。船首のランプウェイや損傷した船体の修繕だけではなく、復旧までの間に船が稼働出来ない経済損失も含めているのかもしれません。

フェリー「CATHLAMET」の概要

船名CATHLAMET
総トン数2,477トン
長さ99.97m
24.02m
旅客定員1,200人(最大)
積載車両124台(最大)
建造年1981年
フェリー「CATHLAMET」
出典:Wikipedia | By N734LQ – Own work, Public Domain, Link
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船長「何が起こったのか覚えていない」

NTSBが公表した情報によると、船長は衝突前に針路の修正や減速、警報を鳴らすなどの措置を講じなかった。そして、事故後の聴取で船長は、何が起こったか覚えておらず、どのようにしてフェリーがドルフィンに衝突したのか知らなかったという。

このことから、フェリー事故が起きた原因について数秒続く短い睡眠、マイクロスリープによるものだという結論に至った。

マイクロスリープの背後には疲労や睡眠不足といった要因がある。最終報告書で ”疲労は、意思決定、注意力、反応時間など、人間のパフォーマンスのあらゆる側面に影響を与える” と述べ、睡眠不足がパフォーマンスに与える影響を理解し、マイクロスリープなどの危険性を認識する必要があるとしている。

ここまでは理解できますが、この後の文章には少し疑問。

When affected by fatigue, mariners should arrange for a qualified watchstander to serve in their place and avoid being on duty when unable to safely carry out their responsibilities.

(疲労の影響を受けた場合、船員は資格のある当直者を手配し、代わりに任務を遂行し、安全に責任を遂行できない場合には勤務を避ける必要がある。)

https://www.ntsb.gov/news/press-releases/Pages/NR20231012B.aspx

疲労を感じている場合には、代わりを手配して勤務してはいけないと書かれている。それが出来ないから事故が起きているので、言ってもしょうがない気がする。

短距離を往復するフェリーなどでは油断が起きやすい?

フェリー「CATHLAMET」の運航経路

同じルートを往復するフェリーのような反復的な運航では、離発着が多く高い集中力を維持する必要がありますが、時間の経過とともに油断が生まれ、リスクに対して鈍感になっていくという。そのため、運用チェックリストなどにより定められた手順に従うことで、反復作業に潜む危険性を低減させるという方法が取られている。

さらに、もっと重要な対策として挙げられているのが、離着岸時は船長以外の操舵士をブリッジ内に配置して船長を監視し、補佐するというもの。これによって万が一、船長にトラブルが起きても近くに操舵士がいるので事故を未然に防ぐことが出来る。事故を起こしたフェリー会社でも決めごとになっていることだという。

フェリー「CATHLAMET」の衝突事故が起きた時、操舵士は船長のことをよく見ていなかったそうです。

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地元住民から “Crash-lamet” (衝突ラメット号)と呼ばれている?

Wikipediaに書かれている情報によると、フェリー「CATHLAMET」には “Crash-lamet”(衝突ラメット号)や “Can’t-land-it”(着陸不能号)というヒドイ呼び名が付けられているという。あくまでもWikipediaによる情報。

そう呼ばれる理由は、これまでに何度も入港しようとして着桟設備に衝突したという経緯があるようです。以前、プロペラのピッチを制御するコンピューターに問題があったという。それは、保護されていない配線が大量にあり、いくつかがショートして入港時にプロペラが逆の動作をしてトラブルを引き起こしていたそうです。しかし、原因は究明されて不具合のあったシステムは交換され、現在は正常になので今回の衝突事故とは無関係。

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