大金重工のKINGシリーズ3船目となる甲板輸送船「KING THREE」引き渡し

2026年9月27日、中国のDajin Heavy Industry(大金重工)は、遼寧省盤錦市にある自社造船施設の盤錦基地で建造していた大型甲板輸送船「KING THREE」の命名式(Naming Ceremony)をおこない、正式に引き渡しを実施しました。これによりKINGシリーズ同型船3隻の全建造・引き渡しが完了。

出典:龙de船人
KINGシリーズは、大金重工が洋上風力発電プロジェクト向けの輸送船で注力する主力船型であり、4万トン級の幅広甲板・重量物運搬船として特別に設計。洋上風力向けの大型部材、重量級のモジュール、大型鉄鋼構造物などの外洋・国境を越える輸送に特化しており、世界の主要な洋上風力プロジェクトの輸送ニーズに対応可能。
これまでに大型甲板輸送船「KING THREE」の同型船である「KING ONE」および「KING TWO」が順次引き渡され、すでに運用を開始。第1船の「KING ONE」は、すでに複数回にわたる外洋輸送任務をおこなっており、欧州の洋上風力発電プロジェクト向けに大型モノパイルを輸送する実績を上げている。また、「KING TWO」も準備を整えて欧州海域へ向けて出航しており、海外風力発電物流事業の展開を継続中。
「KING THREE」の引き渡しにより、KINGシリーズ3隻による大規模な運用体制が構築され、大金重工は専門的かつ標準化された自社の外洋輸送船団を確立し、海洋エンジニアリング機器の「建造+輸送」を一体化したバリューチェーンを完成。結果として、洋上風力発電プロジェクトの全バリューチェーンにおける付帯サービス能力とグローバルな物流支援能力が大幅に向上している。
「KING」シリーズの3隻はいずれも、大金重工の盤錦拠点で建造されました。建造プロジェクトの着工以来、大金重工の自社造船施設である盤錦拠点は「高水準な建造」と「緻密な管理」という生産理念を堅持し、船体ブロックの建造、最終組み立て、機器の据え付け、システム試運転、検査といった全工程を統合的に推進。プロジェクトチームは、外洋航行船の精密な建造や厳しい海上試運転・検証といった数々の技術的難題を克服しており、国際的な造船規格および海事安全基準を厳格に遵守しながら、各工程のタスクを効率的に遂行し、品質を確保した上で予定通りに引き渡しを完了させました。
KINGシリーズより大型のEMPERORシリーズ建造中
大金重工は、さらなる大容量化を目指して設計されたEMPERORシリーズ1番船「EMPEROR ONE」の建造も開始している。
「EMPEROR ONE」は、KINGシリーズをベースに大金重工が独自に改良を重ねたEMPERORシリーズの1番船。長さ245m、幅61m、甲板面積13,500m2、載貨重量トン数60,000トン。主機関はドイツMAN社製で、3,000m3/hのバラストポンプを6基搭載し、強力なバラスト能力を備えている。浮体式基礎や石油・ガスモジュールなどの超大型機器の輸送に対応し、外洋輸送に最適な船舶タイプ。
| シリーズ名 | KINGシリーズ | EMPERORシリーズ |
| 載貨重量トン数 | 約40,000トン | 約60,000トン |
| 長さ | 240m | 245m |
| 幅 | 51m | 61m |
| 甲板面積 | 12,000m2 | 13,500m2 |



















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