「Dogger Bank B」の洋上変電所がノルウェーに到着
イングランド沖合で建設中の洋上風力発電所「Dogger Bank B」に設置する洋上変電所のトップサイドがノルウェーのハウゲスン(Haugesund)にあるAibelのヤードに到着。重量9,100トンの洋上変電所トップサイドは、タイにあるAibelのヤードで製作されたあと重量物運搬船「BigLift Baffin」に積まれてノルウェーまで運ばれました。
ハウゲスンのヤードでは最終的な組み立てが行われる予定で、日立エナジーのHDVC(High Voltage Direct Current)と呼ばれる高圧直流送電技術もノルウェー滞在中に装備されるという。
Dogger Bank A,B の洋上変電所に関して輸送・設置を契約しているのはSAIPEM。当初は「SAIPEM 7000」による施工が予定されていましたが、Dogger Bank Aと先日設置されたDogger Bank BのジャケットはどちらもHeerema Marine Contractorsの「Thialf」が行っています。Dogger Bank Bのトップサイド設置を行うクレーン船がどれになるのかは分かりませんが、重量9,100トンなので「SAIPEM 7000」、「Thialf」、「Sleipnir」のどれかで設置すると思われる。
世界最大の洋上風力発電所「Dogger Bank Wind Farm」
名称 | Dogger Bank A | Dogger Bank B | Dogger Bank C |
発電容量 | 1.2GW | 1.2GW | 1.2GW |
風力タービン | GE Haliade-X 13MW | GE Haliade-X 13MW | GE Haliade-X 14MW |
設置数 | 95基 | 95基 | 87基 |
風車基礎 | モノパイル | モノパイル | モノパイル |
完成予定 | 2023年 | 2024年 | 2026年 |
設置位置はイングランド、ヨークシャーの東130km沖合にある北海。「Dogger Bank Wind Farm」は、Dogger Bank A、Dogger Bank B、Dogger Bank Cという3つのフェーズで開発されており、それぞれの発電容量は1.2GW、合わせると3.6GW。完成すれば世界最大の洋上風力発電所となる。
プロジェクトは、英国エネルギー大手SSEグループ傘下のSSE Renewablesと石油会社Equinor、ノルウェーの洋上風力発電会社Vårgrønnという3社による合弁事業。出資比率は、SSE Renewables(40%)、Equinor(40%)、Vårgrønn(20%)。
洋上風力タービン「Haliade-X」設置は、2023年春から開始される予定。設置を行うのは、Jan De Nulの3,200トン吊りSEP起重機船「Voltaire」。
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