輪島港で港内浚渫による啓開作業を開始
2024年2月16日、国土交通省北陸地方整備局は港湾管理の権限代行を受け、輪島港で浚渫による啓開作業を開始しました。目的は、被災した漁船を移動または陸揚げするために必要な水深を確保するため。
輪島港では、以前まで3~4mあった港内の水深が令和6年能登半島地震によって海底が1~2m隆起。浅い場所では水深がおよそ1mとなっており、漁船を移動させることが出来ない状態になっているようです。輪島港には約200隻の漁船が停泊しているという。
クレーン船による浚渫作業
国土交通省 北陸地方整備局がXに投稿した画像を見ると、クレーン船のバケツで浚渫をおこない、横に抱いたスパッと付きの運搬台船へ海底の土砂を積み込む様子が確認できました。運搬台船上には油圧ショベルが積まれているので、浚渫土を揚土するためなのかもしれません。
クレーン船と運搬台船の喫水よりも曳航するボートによっては喫水が大きくなる場合もあるので、運搬台船の移動時には座礁のリスクが常につきまといそう。
2月下旬から珠洲市にある飯田港でも啓開作業を実施予定
2024年2月15日に国土交通省 北陸地方整備局の記者発表では、輪島港に続き2月下旬から珠洲市にある飯田港でも啓開作業を実施することが明らかにされています。飯田港では、被災し転覆等した漁船の引揚げ及び移動作業をおこなうという。記者発表時点で確認されている飯田港の被災漁船は15隻。
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